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- ✔ 本記事は、公的データ(厚生労働省等)に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
突然の胃の痛みに「どうすれば楽になるのか」と困ったとき、薬を飲む前にできることがいくつかあります。
結論からいうと、胃痛の治し方は原因によって異なります。
食べ過ぎ・飲み過ぎによる胃痛には、過剰な胃酸を中和する制酸薬や消化を助ける消化酵素配合の胃腸薬が選択肢となります。
ストレス性の胃痛はまず安静にして温めることが基本です。
ただし強い痛みが続く・黒い便が出る場合は市販薬での対処をやめて受診を優先してください。
胃痛の治し方【原因別】今すぐできる対処法

胃が痛くなる原因はいくつかあり、原因に合った対処をすることで早く楽になれます。
まず自分の状況に当てはまるものを確認してください。
食べ過ぎ・飲み過ぎによる胃痛の治し方
食後に胃が重い・痛いと感じる場合は、胃酸が増えて胃粘膜が刺激されている状態です。
制酸剤(炭酸水素ナトリウムなど)を含む市販の胃腸薬は、胃酸を直接中和するため、速やかな症状緩和が緩和が期待されます。
水またはぬるま湯で市販の胃薬を飲んで、上体を起こして安静にしてください。
横になる場合は左側を下にすると胃酸の逆流を防ぎやすくなります。
👉 食べ過ぎ・胃もたれの具体的な対処法はこちら
食後に胃が重い・痛いと感じる場合は、胃酸が増えて胃粘膜が刺激されている状態です。
制酸剤(炭酸水素ナトリウムなど)を含む市販の胃腸薬は、胃酸を直接中和するため、速やかな症状緩和が期待できます。
空腹時・ストレス性の胃痛の治し方
空腹時にキリキリと痛む・ストレスがかかると胃が痛くなる場合は、胃酸が増えすぎて胃粘膜を刺激している可能性があります。
少量の食事を摂ることで、一時的に胃酸が希釈され、痛みが和らぐことがあります。
温かい飲み物を少量飲むのも胃を落ち着かせるのに役立ちます。
市販薬はH2ブロッカー(ガスター10)や制酸薬(サクロン)が適しています。
空腹時にキリキリと痛む場合は、胃酸が胃粘膜を刺激している可能性があります。
市販薬は胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカーや、荒れた胃粘膜を保護するタイプが適しています。
飲みすぎ後の胃痛の対処法
アルコールは胃粘膜を直接刺激します。
水分補給を優先して、刺激の少ない食べ物(おかゆ・うどんなど)で胃を落ち着かせてください。
市販薬は太田胃散やキャベジンなど飲みすぎ対応の総合胃腸薬が適しています。
👉 二日酔い・飲みすぎ後の胃の対処法はこちら
ロキソニンなど痛み止めによる胃痛の対処法
胃粘膜を保護する成分(テプレノン等)を含む市販薬を併用することで、薬剤による胃粘膜への刺激を抑えられる場合があります。
次回からは必ず食後に服用してください。
もし食欲がない時や食事が摂れない状況であれば、多めの水(コップ1杯程度)で服用するか、ゼリー飲料やクラッカーなどを軽く口に入れてから服用することをおすすめします。
👉 ロキソニンを空腹で飲んでしまったときの対処法はこちら
痛み止めの服用後に胃の痛みを感じる場合は、胃粘膜への負担を軽減するために、あらかじめ胃薬が配合された鎮痛薬に切り替えるか、胃粘膜保護成分を含む市販薬を併用することで、刺激を緩和できる場合があります。
ただし、市販薬(OTC医薬品)の組み合わせによっては飲み合わせの確認が必要なため、併用する際は必ずお近くの医師や薬剤師にご相談ください。
胃痛を薬なしで治す方法【ツボ・姿勢・温めで対処】

薬がすぐに手元にないとき、薬を使わずに胃痛を和らげる方法があります。
胃痛に効くツボ3選【即効セルフケア】
**① 中脘(ちゅうかん)**
みぞおちとへその真ん中にあるツボです。
仰向けになり、中指を当てて3本の指でお腹の中心に向かってゆっくり押してください。
5〜10秒押して離すを3〜5回繰り返します。
東洋医学において、胃の痛みや食欲不振に効果があるとされるツボです。
**② 足三里(あしのさんり)**
膝のお皿の外側のくぼみから指4本分下にあるツボです。
親指でゆっくり押してください。
胃の痛みや胃もたれの緩和に効果があるとされており、「胃腸に効くツボ」として古くから知られています。
**③ 合谷(ごうこく)**
手の甲の親指と人差し指の間のくぼみです。
少し痛いと感じる程度に強く押してください。
胃腸の調子を整えるだけでなく、ストレスによる症状にも効果があるとされています。
ツボ押しはあくまでセルフケアの補助です。
食後すぐ・飲酒後・発熱時は行わないでください。
胃痛を和らげる姿勢と温め方
胃が痛いとき、丸まって横になりたくなりますが、右側を下にして横になると胃酸が逆流しやすくなります。
左側を下にして横になるか、上体を起こした状態で安静にすることをおすすめします。
胃の周辺を温めると胃の血流が改善して痛みが和らぐことがあります。
カイロやホットタオルを胃の上(みぞおち付近)に当ててください。
ただし炎症が強い急性の痛みの場合は温めると逆効果になることがあるため、痛みが強いときは無理に温めないでください。
胃痛に効く市販薬の選び方【症状別に解説】

市販薬は胃痛の原因・症状によって選ぶべき種類が異なります。
胸やけ・空腹時の胃痛には制酸薬・H2ブロッカー
胃酸が多い状態による胃痛には、胃酸を直接中和する制酸薬(サクロン・太田胃散S)か、胃酸の分泌を抑えるH2ブロッカー(ガスター10)が適しています。
ガスター10(H2ブロッカー)は、個人差はありますが服用後30分〜1時間ほどで効果が現れ始め、約8時間持続するのが特徴です。
15歳未満には使用できません。
食べ過ぎ・胃もたれには消化酵素配合の胃腸薬
食べ過ぎによる胃の重さや消化不良には、消化酵素(ビオヂアスターゼ・リパーゼなど)と健胃成分を含む総合胃腸薬(キャベジン・太田胃散・パンシロン)が向いています。
ストレス・胃けいれんによる胃痛には鎮痙薬
ストレス性の胃けいれんや急激な腹痛には、平滑筋の過剰な収縮を抑えるブチルスコポラミン(ブスコパン)が選択肢になります。
ただし緑内障・前立腺肥大の方は使用前に医師または薬剤師に相談してください。
胃痛のときに食べていいもの・避けるべき食べ物

胃痛のときに食べていいもの
消化に良く胃への刺激が少ないものを選んでください。
おかゆ・うどん・豆腐・白身魚・卵(半熟)・バナナ・りんごは胃に優しい食べ物です。
温かいものを少量ずつ食べるのが基本です。
胃痛のときに避けるべき食べ物
脂肪分が多い食事・辛い食べ物・炭酸飲料・コーヒー・アルコールは胃酸の分泌を増やすため避けてください。
生野菜・繊維が多い食品も消化に時間がかかるため、症状が落ち着くまで控えめにしてください。
コーヒーなどのカフェイン飲料は胃酸の分泌を増やすため、症状がある時は控えるか、カフェインレスのものを選びましょう。
胃痛で病院に行くべき症状【危険サイン】
以下の症状がある場合は市販薬での対処をやめて、速やかに消化器内科を受診してください。
「いつもの痛み」と異なる場合や、症状が長引く場合は、重大な疾患が隠れている可能性があるため、速やかに医師の診察を受けてください。
胃痙攣は、他の重篤な疾患のサインである可能性もあるため、原因を特定して適切な治療を受ける必要があります。
特に以下の場合は緊急性が高い可能性があります:
- 黒い便(タール便)が出る
- 吐血がある
- 強い痛みが急に始まって30分以上続く
- 発熱を伴う
- 体重が急に落ちている
- 2週間以上症状が続く
吐き気が強く食べられない場合は、脱水を防ぐために経口補水液などで水分補給を優先してください。
胃痛のよくある質問【Q&A】
胃が痛いとき温めるといいですか?冷やすといいですか?
慢性的な胃の不調や食べ過ぎによる痛みは温めると血流が改善して楽になることが多いです。
ただし急性の激しい痛みや炎症が強い場合は温めると悪化することがあります。
痛みが軽度でじわじわ続く場合は温め、激しい痛みの場合は温めずに受診を優先してください。
胃が痛いとき何も食べない方がいいですか?
空腹状態では胃酸が胃壁を刺激しやすいため、まったく食べない方が良いわけではありません。
おかゆや消化に良いものを少量食べることで胃酸が薄まり痛みが和らぐことがあります。
吐き気が強く食べられない場合は無理に食べず、水分補給を優先してください。
胃薬を飲んでも胃痛が治まりません。
どうすればいいですか?
2〜3日市販薬を使っても改善しない場合は、自己判断での服用を続けず消化器内科を受診してください。
市販薬では対応できない胃炎・胃潰瘍・逆流性食道炎などが原因の可能性があります。
👉 胃薬が効かないときの原因と対処法はこちら
まとめ|胃痛の治し方【原因・状況別】
- 食べ過ぎ・飲みすぎ:総合胃腸薬(太田胃散・キャベジン)+安静
- 空腹時・ストレス性:少量の食事+制酸薬またはH2ブロッカー
- 鎮痛薬(ロキソニンなど)による胃痛:胃粘膜保護薬を使用+次回から食後服用
- 薬を使いたくない場合:ツボ押し(中脘・足三里)+左側を下にして安静+温め
- 黒い便・吐血・強い痛みが続く場合:市販薬を使わず、すぐに医療機関を受診
胃痛は原因によって適切な対処法が異なります。症状が改善しない場合や不安がある場合は、自己判断せず早めに医師に相談してください。
👉 症状別に胃薬を正しく選びたい方はこちら
【重要:免責事項とお願い】
この記事は認定薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)










