【薬剤師監修】太田胃散とパンシロンの違い|成分・飲み方・飲めない人を比較|一緒に飲める?

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  • ✔ 本記事は、各製品の添付文書・メーカー公開情報に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

📋 この記事の結論
✔ 太田胃散とパンシロン01プラスは、効能(使える症状)はほぼ同じ。違いは成分・飲み方・飲めない人
✔ 太田胃散は、7種の生薬と制酸剤、消化酵素1種を配合。8歳から。食後または食間
✔ パンシロン01プラスは、制酸剤4種、消化酵素3種、胃粘膜を守る成分、ロートエキスなどを配合。5歳から。食後または食間・就寝前
✔ パンシロン01プラスはロートエキスを含むため、授乳中は服用しないか授乳を避ける。緑内障・尿が出にくい人などは相談
✔ どちらも透析を受けている人は服用できない。2つを一緒に飲まない

 

「太田胃散とパンシロン、どっちを買えばいい?」――どちらも昔からある粉の胃腸薬で、売り場で迷う方が多い組み合わせです。

この記事では、太田胃散とパンシロン01プラスの添付文書をもとに、成分・飲み方・注意点の違いと、選ぶときの考え方を整理します。「パンシロン」にはいくつか種類がありますが、ここでは代表的な「パンシロン01プラス」で比較します。

 

⚠️ 市販薬で様子を見ずに受診を

  • 血を吐いた、黒い便(タールのような便)が出た
  • 激しい腹痛が続く、冷や汗が出るほど痛い
  • 理由のわからない体重減少、食べ物が飲み込みにくい
  • 何度も吐いて水分がとれない

 

太田胃散とパンシロンの違い【比較表】

項目 太田胃散 パンシロン01プラス
剤形 粉薬(缶入り・分包) 粉薬(分包)
生薬 7種(ケイヒ、ウイキョウ、ニクズク、チョウジ、チンピ、ゲンチアナ、ニガキ末) 3種(ニンジン末、ケイヒ末、カンゾウ末)
制酸剤 4種(炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム) 4種(炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)
消化酵素 1種(ビオヂアスターゼ) 3種(ビオヂアスターゼ2000、プロザイム6、リパーゼAP6)
そのほか ― 胃粘膜を守る成分(アルジオキサ、L-グルタミン)、ロートエキス
効能 どちらも、飲みすぎ・食べすぎ、胸やけ、胃部不快感、胃痛、胃酸過多、吐き気、消化不良、食欲不振、胃弱など
飲み方 1日3回、食後または食間 1日3回、食後または食間・就寝前
対象年齢 8歳以上 5歳以上
区分 第2類医薬品 第2類医薬品

出典:各製品の添付文書(2026年10月時点)

 

太田胃散の特徴

太田胃散は、7種の健胃生薬に、胃酸を中和する制酸剤と消化酵素を組み合わせた粉薬です。生薬の成分が多いことが特徴です。

  • 飲み方:15歳以上は1回1.3g、8〜14歳は1回0.65gを、1日3回、食後または食間に飲みます
  • 服用できない人:透析を受けている人
  • 服用前に相談する人:医師の治療を受けている人、薬でアレルギーを起こしたことがある人、腎臓の病気・甲状腺機能障害がある人

生薬の香りが苦手な方には、錠剤の「太田胃散A〈錠剤〉」もあります。ただし、粉の太田胃散とは成分が違います。

 

パンシロン01プラスの特徴

パンシロン01プラスは、制酸剤、消化酵素、胃粘膜を守る成分、生薬、ロートエキスを組み合わせた粉薬です。消化酵素は、でんぷん・たんぱく質・脂肪の消化を助ける3種が入っています。

  • 飲み方:15歳以上は1回1包を、1日3回、食後または食間・就寝前に飲みます。5〜14歳は年齢に応じて量を減らします(説明書を確認してください)
  • してはいけないこと:透析を受けている人は服用しない。胃腸鎮痛鎮痙薬と一緒に飲まない。授乳中の人は服用しないか、服用する場合は授乳を避ける
  • 服用前に相談する人:医師の治療を受けている人、妊娠中の人、高齢者、薬でアレルギーを起こしたことがある人、尿が出にくい人、腎臓病・心臓病・緑内障・甲状腺機能障害がある人

相談が必要な人が多いのは、胃酸の分泌を抑えるロートエキスを含むためです。口のかわきが出ることがあります。

 

どっちを選ぶ?考え方の目安

効能はほぼ同じなので、「この症状にはこちら」とはっきり分かれるわけではありません。次のような点から選ぶと決めやすくなります。

こんな人は 目安
授乳中 パンシロン01プラスは避ける。太田胃散は、メーカーが授乳中も服用できると回答している
緑内障、尿が出にくい、心臓病がある/高齢の人 パンシロン01プラスは服用前に相談が必要。太田胃散にはこの項目はない(医師の治療を受けている人は、どちらも相談)
ブスコパンなどの胃腸鎮痛鎮痙薬を使っている パンシロン01プラスは一緒に飲めない
5〜7歳の子ども 年齢の面ではパンシロン01プラスが対象(太田胃散は8歳から)。子どもの腹痛・吐き気は、まず小児科に相談を
透析を受けている どちらも服用できない
妊娠中 どちらも自己判断で使わず、産婦人科か薬剤師に相談

 

成分の面では、太田胃散は生薬の種類が多く、パンシロン01プラスは消化酵素の種類が多く胃粘膜を守る成分も入っている、という違いがあります。迷うときは、症状やほかに飲んでいる薬を薬剤師・登録販売者に伝えて選んでもらいましょう。

※上の商品リンクは「太田胃散S(分包)」と「パンシロン01プラス」です。太田胃散Sは、この記事で比較した太田胃散とは成分が一部違います。

👉 妊娠中・授乳中の胃薬の考え方はこちら

 

太田胃散とパンシロンは一緒に飲める?

⚠️ 一緒に飲まないでください
どちらにも制酸剤(炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなど)と消化酵素、生薬のケイヒが入っていて、成分が重なります。太田胃散のメーカーも、ほかの胃腸薬との併用は「効きめに影響することがある」として、医師や薬剤師に相談するよう案内しています。

病院の薬やほかの市販薬を飲んでいる人は、飲み合わせの確認が必要です。お薬手帳を見せて、薬剤師に相談してください。

👉 胃薬を2種類飲んでもよいか・避けたい組み合わせはこちら

 

飲み方のポイント

  • 水かぬるま湯で飲む:太田胃散のメーカーは、牛乳などで飲むと薬の効果に影響が出ることがあると案内しています
  • 「食間」は食事中ではない:食事と食事の間、前の食事からおよそ2時間後の空腹時のことです
  • 量と回数を守る:どちらも1日3回まで。長く続けて飲む薬ではありません

👉 胃薬を空腹時に飲んでよいか・製品別の飲むタイミングはこちら

 

よくある質問

Q. 二日酔いにはどっち?

どちらも、効能に「飲みすぎ(飲み過ぎ)」と「吐き気」があります。どちらか1種類を、お酒ではなく水かぬるま湯で飲んでください。

Q. 何日くらい飲んでいい?

どちらも、2週間ほど飲んでも良くならないときは、服用をやめて医師・薬剤師に相談することになっています。胃の不調をくり返すときは、消化器内科を受診してください。

Q. パンシロンにはほかにどんな種類がある?

パンシロンには、01プラスのほかにも複数の製品があり、成分や区分がそれぞれ違います。コンビニ向けの指定医薬部外品(パンシロン胃腸顆粒aなど)もあります。買うときは、箱の製品名と効能を確認してください。

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まとめ

  • 太田胃散とパンシロン01プラスは、効能はほぼ同じ。成分・対象年齢・飲めない人が違う
  • 太田胃散は生薬7種が中心。パンシロン01プラスは消化酵素3種・胃粘膜を守る成分・ロートエキスを含む
  • パンシロン01プラスは、授乳中は避け、緑内障・尿が出にくい人などは相談。どちらも透析を受けている人は服用できない
  • 2つを一緒に飲まない。2週間ほどで良くならないとき、危険なサインがあるときは受診

👉 症状別のおすすめ市販胃腸薬はこちら

 

参照元

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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