

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
- ✅ 運営責任者:当サイト管理薬剤師(現場経験15年以上)
- ✅ 専門資格:認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師
- ✔ 15年以上にわたり、累計10万枚以上の処方箋を扱った豊富な臨床経験。
- ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
- ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
- ✔ 本記事は、厚生労働省公開情報に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
✔ 熱中症対策に何をそろえておくべきか
✔ 経口補水液・スポーツドリンク・塩分タブレットの使い分け
✔ 熱中症で痛み止めを自己判断で飲んではいけない理由
✔ 熱中症になったときの正しい水分補給の仕方
✔ すぐに救急要請すべき症状
暑い季節、「熱中症対策に何を用意すればいいのか」と迷う方は多いです。
経口補水液・スポーツドリンク・塩分タブレットなど選択肢が多く、それぞれの違いや使い分けが分かりにくいという声もよく聞きます。
熱中症対策の基本は、風通しのよい場所での「急速な体冷却(首・脇の下の冷却や注水)」と「適切な水分・塩分補給」です。
すでに脱水・熱中症の症状が出ている場合は経口補水液が最も適しています。
予防としての日常的な水分補給には水やお茶、汗を多くかく運動時にはスポーツドリンクや塩分タブレットが選択肢になります。
熱中症の発熱は体温調節機能の破綻によるもので解熱鎮痛薬(ロキソニンやカロナール等)は効果がなく、冷却と水分補給が唯一かつ最優先の処置となります。
経口補水液・スポーツドリンク・水、それぞれの使い分け
【図①】状況別・水分補給の選び方
| 状況 | 適した飲み物 | 理由 |
|---|---|---|
| 室内で過ごし、あまり汗をかかない | 水・お茶 | 塩分・糖分を含まないシンプルな水分補給で十分 |
| 屋外での作業・運動で汗をかく | スポーツドリンク・塩分タブレット | 汗と一緒に失われる塩分の補給が必要 |
| すでに熱中症・脱水の症状がある | 経口補水液 | 水分と塩分のバランスが体への吸収に最適化されている |
※図①:状況別の水分補給の選び方(gran-clinic.jp作成・各種専門家解説に基づく)
身体作業強度等に応じて必要な摂取量等は異なるが、WBGT基準値を超える場合は、少なくとも、0.1~0.2%の食塩水、ナトリウム40~80mg/100mLのスポーツドリンク又は経口補水液等を、20~30分ごとにカップ1~2杯程度は摂取することが望ましい。
出典:厚生労働省|職場における熱中症予防対策マニュアル
経口補水液は「すでに熱中症になった後」に最も効果的
熱中症による頭痛に痛み止めを自己判断で飲んではいけない理由
痛み止めが必要な場合でも、まずは涼しい環境と水分・塩分補給を優先し、症状が改善しない場合は医療機関に相談してください。
熱中症対策の常備品リスト
【図②】熱中症対策として用意しておきたいもの
| 品目 | 用途 |
|---|---|
| 経口補水液 | 脱水・熱中症の症状が出たときの水分補給 |
| 塩分タブレット・塩飴 | 屋外活動時の携帯用塩分補給 |
| 冷却シート・保冷剤 | 首・脇の下・脚の付け根を冷やす |
| 体温計 | 重症度の目安を確認 |
※図②:熱中症対策として用意しておきたい常備品(gran-clinic.jp作成)
熱中症になったときの正しい対処
1. 涼しい場所(クーラーの効いた室内・日陰)に移動する
2. 衣服を緩め、首・脇の下・脚の付け根など太い血管がある部分を冷やす
3. 意識がはっきりしていれば経口補水液で水分・塩分を補給する
4. 症状が改善しない、または悪化する場合は医療機関を受診する
すぐに救急要請すべき症状
⚠️ 以下の症状があれば直ちに119番通報してください:
- 意識がない・呼びかけに反応しない
- 自分で水分を摂取できない
- けいれんがある
- 体温が高く(または40℃近くあり)、自力で水分が飲めない、あるいは返事や意識が確かでない
- 症状が急激に悪化している
意識がはっきりしない方への無理な水分補給は、気管に入り誤嚥するおそれがあるため避けてください。
まとめ|熱中症対策の市販薬・経口補水液の選び方
- 予防には水・お茶・スポーツドリンク、症状が出たら経口補水液が基本の使い分け
- 経口補水液は毎日の水分補給として飲み続けるものではない
- 熱中症の頭痛に自己判断で解熱鎮痛薬を飲むのは避ける。腎臓への負担リスクがある
- 冷却シート・塩分タブレット・体温計を常備しておくと安心
- 意識障害・けいれん・40℃以上の発熱があれば直ちに救急要請を
【重要:免責事項とお願い】
この記事は認定薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)




