

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
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- ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
- ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
- ✔ 本記事は、日本皮膚科学会などの医学的情報や厚生労働省の公開情報を参考に、薬剤師が内容を確認しています。
✔ 「あせも」と「汗かぶれ」の違い
✔ あせものタイプ別(水晶様・紅色・深在性)の対応
✔ 大人と子どもで薬の選び方が変わる理由
✔ 乳幼児(2歳未満)に使える薬・使えない薬
✔ とびひ(二次感染)を防ぐための注意点
汗をたくさんかく季節、子どもの首元や背中に赤いブツブツができて「あせも」に悩まされることは多いです。
大人でも「汗かぶれ」でかゆみに悩む方は少なくありません。
「あせも」と「汗かぶれ」は原因が異なります。
あせもは大量の汗で汗腺が詰まり皮膚の中で炎症を起こすもので子どもに多く見られ、汗かぶれは汗に含まれる成分や摩擦などの刺激によって皮膚に炎症が起こる状態で、皮膚バリア機能が低下している人に起こりやすいとされています。
軽いあせもはまず清潔を保つことが基本で、かゆみ・赤みが強い場合に抗ヒスタミン成分やステロイド配合薬が選択肢になります。
乳幼児(2歳未満)は市販薬のステロイド成分が使用できない製品が多いため、年齢表示の確認が欠かせません。
「あせも」と「汗かぶれ」の違い
【図①】あせもと汗かぶれの違い
| 項目 | あせも(汗疹) | 汗かぶれ |
|---|---|---|
| 原因 | 大量の汗で汗腺(汗の出口)が詰まる | 汗の塩分・アンモニアが皮膚表面を刺激する |
| 多く見られる年齢 | 子どもに多い | 皮膚バリア機能が低下している大人に多い |
※図①:あせもと汗かぶれの違い(gran-clinic.jp作成・皮膚科学的知見に基づく)
あせものタイプ別・対応の目安
あせもは医学的には「汗疹(かんしん)」と呼ばれ、症状の程度によっていくつかのタイプに分類されます。
| タイプ | 症状 | 市販薬での対応 |
|---|---|---|
| 水晶様汗疹 | かゆみがなく透明な小さな水ぶくれ程度 | まず清潔を保つことを優先 |
| 紅色汗疹 | 赤いブツブツ・かゆみを伴う(最も一般的) | 市販薬が最も活躍するタイプ |
| 膿疱性汗疹 | 膿が出ている | 市販薬での対処は難しく受診を推奨 |
| 深在性汗疹 | 皮膚の深い層で詰まる | 市販薬での対処は難しく受診を推奨 |
※表①:あせものタイプ別・対応の目安(gran-clinic.jp作成・日本皮膚科学会公開情報に基づく)
症状別・成分の選び方
軽いあせも:まず清潔を保つ、気になる場合はパウダー・収れん剤
かゆみがなく透明な小さな水ぶくれ程度であれば、まず薬を使わずに清潔に保つことを優先します。
気になる場合は酸化亜鉛を含む収れん剤やパウダー系のあせも薬が、汗を吸収し皮膚の状態を整えるのに役立ちます。
佐藤製薬 タクトL
かゆみを伴う赤いあせも:抗ヒスタミン成分配合
抗炎症成分・かゆみ止め成分を含むローションやクリームが選択肢になります。
抗ヒスタミン成分を含む製品は、かゆみを和らげる目的で使用されます。
ムヒS(低刺激・かゆみ止め)
炎症が強い・赤みや腫れが目立つ:ステロイド配合薬
かきむしって赤く炎症を起こしている場合、ステロイド配合薬は、炎症や症状の程度によって短期間使用されることがあります。
使用する際は、製品の用法・用量を確認してください。
ただし化膿している場合はステロイドの使用を控えるか、抗菌成分入りの製品を選んでください。
ステロイドには免疫を抑える作用があるため、細菌感染がある部位への単独使用は避ける必要があります。
液体ムヒアルファEX(広範囲に塗りやすい)
ムヒアルファEX(ステロイド配合・炎症を鎮める)
乳幼児(2歳未満)は使える薬が限られる
子ども向けの製品でも対象年齢が設定されていることがあるため、必ずパッケージの使用できる年齢を確認してください。
初めて使う場合は、腕の内側など目立たない部分に少量を塗り、初めて使用する場合は、少量から試し、皮膚に異常が出ないか確認してから使用してください。
貼るタイプで直接かくのを防げる、子どもに嬉しいパッチ剤
塗り方の基本
塗布する前に患部を清潔にすることが最も大切です。
汗や汚れが残ったままで薬を塗ると、効果が十分に発揮されないだけでなく、細菌が繁殖する原因になることもあります。
ぬるめのシャワーや蒸しタオルで患部を優しく清潔にしてから塗ってください。
塗る量は「薄く均一に」が基本です。たくさん塗れば効果が上がるわけではありません。
かきむしって悪化することもあるため、薬を塗った後は爪を短く切っておくことも大切です。
とびひ(二次感染)を防ぐために
あせもをかきむしると、そこから細菌が入り「とびひ(伝染性膿痂疹)」という二次感染を起こすことがあります。
かゆくても掻かないよう爪を短く切り、汗をかいたらこまめに拭き取る・シャワーで洗い流すなど、清潔を保つことが最も重要な予防策です。
日常生活での予防
- エアコンなどを活用し、汗をかく量や頻度を抑える
- 室温や湿度を適切に調整し、汗をかきすぎない環境を整える
- 衣類は綿や麻など通気性の良い素材を選ぶ
- 汗をかいたらこまめに拭き取り、皮膚への刺激を減らす
受診を優先すべき症状
⚠️ 以下のいずれかに当てはまる場合は皮膚科を受診してください:
- 皮膚症状以外に発熱などの全身症状がある
- 水ぶくれ・腫れ・ほてり・痛みが強い
- かきこわし・ただれが強い
- 市販薬を使用しても症状が改善しない、または悪化する場合
- 膿が出ている
まとめ|あせも・汗荒れの薬の選び方
- あせもは汗腺の詰まり、汗かぶれは汗の刺激という原因の違いがある
- 軽いあせもでは、汗や汚れを落として皮膚を清潔に保つことが基本になります
- かゆみには抗ヒスタミン成分、炎症が強い場合はステロイド配合薬が選択肢になります
- 2歳未満はステロイド成分が使用できない製品が多いため年齢表示を必ず確認する
- かきむしるととびひ(二次感染)のリスクがあるため爪を短く切る
- 発熱・水ぶくれ・5〜6日改善しない場合は皮膚科を受診
【重要:免責事項とお願い】
この記事は認定薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)





