

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
- ✅ 監修・運営責任者:佐藤(管理薬剤師・現場経験15年以上)
- ✅ 専門資格:研修認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師
- ✔ 15年以上にわたり、累計10万枚以上の処方箋を扱った豊富な臨床経験。
- ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
- ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
- ✔ 本記事は、岡山大学病院薬剤部の資料・各製品の添付文書に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
✔ しもやけは、寒さと急な温度差で手足の先の血流が乱れて起こる。赤紫色の腫れ、ジンジンした痛みやかゆみが出る
✔ 予防は保温・血行・水気を拭くの3つ。濡れた手袋や靴下は早めに替える
✔ 市販薬は、ビタミンE配合やヘパリン類似物質の塗り薬など。効能に「しもやけ」「ひび・あかぎれ」があるかを確認
✔ ヘパリン類似物質は出血しやすい病気の人は使わない。ただれた所に使えない薬もある
✔ 水ぶくれ・ただれ、長く治らない、寒い時期以外にも出る、熱や関節痛があるときは受診
冬になると手足の指が赤く腫れてかゆい、指先がぱっくり割れて痛い――しもやけ・ひび・あかぎれは、毎年同じ時期にくり返しやすい悩みです。
この記事では、岡山大学病院薬剤部の資料と各製品の添付文書をもとに、しもやけ・ひび・あかぎれの原因、市販薬の選び方、予防と受診の目安を整理します。
⚠️ 皮膚科・医療機関を受診してほしいとき
- 水ぶくれができた、破れてただれた・潰瘍になった
- しもやけが長く治らない、症状が重い
- 寒い時期以外にもしもやけのような症状が出る
- 発熱や関節痛など、全身の症状がある
出典:岡山大学病院薬剤部「薬の窓口 No.371」
しもやけ・ひび・あかぎれの違い
| 症状 | 主な原因 | よくある場所 |
|---|---|---|
| しもやけ(凍瘡) | 寒さと急な温度差による血流の乱れ | 手足の指、耳たぶ、鼻の頭、頬 |
| ひび | 乾燥で皮膚がかたくなり、浅い割れ目ができる | 指先、かかと |
| あかぎれ | ひびが深くなり、赤くなって出血・痛みを伴う | 指の関節、指先、かかと |
しもやけが起こるしくみ
寒い所から急に暖かい所に移ると、動脈はすぐ元に戻りますが、静脈は戻るのが遅れ、血液が滞って炎症が起こります。これをくり返すとしもやけになります。赤紫色に腫れ、ジンジンした痛みやかゆみが出て、入浴や寝るときに温まるとかゆみが強くなります(岡山大学病院薬剤部)。
市販薬の選び方
| 製品の例 | 主な成分 | 効能 |
|---|---|---|
| ケラチナミンコーワヒビエイドα(第3類) | ビタミンE、パンテノール、アラントイン、グリチルレチン酸など | ひび、あかぎれ、しもやけ |
| ヒルマイルドクリーム(第2類) | ヘパリン類似物質 | 手足のひび・あかぎれ、しもやけ(ただれを除く)、乾皮症など |
| メンソレータムADクリームm(第2類) | かゆみ止め(ジフェンヒドラミン・クロタミトン)、リドカイン、ビタミンEなど | かゆみ、湿疹、しもやけなど |
出典:各製品の添付文書(2026年10月時点)
岡山大学病院薬剤部の資料では、しもやけの治療は塗り薬が基本で、症状が軽ければ市販薬でセルフケアできるとされています。主な成分の働きは次のとおりです。
- ビタミンE:末梢の血管を広げて血行をよくする
- 抗ヒスタミン成分:かゆみを抑える
- ステロイド:炎症をしずめる。腫れが強い場合に
ケラチナミンコーワヒビエイドα
ひび・あかぎれ・しもやけを効能とする塗り薬です。1日数回、適量を塗ります。薬などでアレルギーを起こしたことがある人、湿潤やただれのひどい人は、使う前に相談してください。
ヒルマイルドクリーム(ヘパリン類似物質)
保湿と血行促進の作用があり、しもやけ(ただれを除く)や手足のひび・あかぎれにも使えます。
- 出血性血液疾患(血友病・血小板減少症・紫斑病など)の人、わずかな出血でも重大な結果になるおそれがある人は使えません
- 医師の治療を受けている人は、使う前に相談
- 5〜6日使っても良くならなければ、使用をやめて相談
かゆみが強いとき
かゆみが強いときは、かゆみ止め成分入りのメンソレータムADクリームmも選択肢です。傷のある所には使えないので、ひび・あかぎれで割れている所は避けてください。
👉 乾燥肌のかゆみに使える市販薬はこちら
ひび・あかぎれのケア
- 水仕事のあとは、水気をしっかり拭き取ってから保湿剤を塗る
- 家事のときはゴム手袋などで手を守る
- 割れて出血している所に、しみる成分(尿素など)は使わない
尿素入りのクリームは、ひび割れや傷口には使えないことになっています。割れている所には、ひび・あかぎれの効能がある薬を選びましょう。
しもやけの予防
岡山大学病院薬剤部の資料では、次の3つが挙げられています。
- 防寒・保温:手袋、靴下、帽子、耳当て、マスクなどで寒さから守る
- 血行をよくする:入浴や手足の指のマッサージ。きつい靴は避ける。ビタミンEを含む食品(植物油、ナッツ類、卵、かぼちゃなど)をとる
- 水気を残さない:汗や水仕事のあとは水気をよく拭く。濡れた手袋や靴下は早めに替える
MSDマニュアルでは、ニコチンは血流を減らすため、たばこを避けることも治療や予防に役立つとされています。
👉 家庭に常備しておきたい薬リストはこちら
まとめ
- しもやけは寒さと温度差で血流が乱れて起こる。ひび・あかぎれは乾燥が原因
- 市販薬はビタミンE配合やヘパリン類似物質の塗り薬など。効能を確認して選ぶ
- ヘパリン類似物質は出血しやすい病気の人は使わない。割れた所に尿素は使わない
- 予防は保温・血行・水気を拭くこと
- 水ぶくれ・ただれ、長引く、寒い時期以外にも出る、熱や関節痛があるときは受診
参照元
- 岡山大学病院薬剤部|薬の窓口 No.371(しもやけ)
- MSDマニュアル 家庭版|非凍結性の組織障害(凍瘡)
- PMDA|ケラチナミンコーワヒビエイドα 添付文書
- PMDA|ヒルマイルドクリーム 添付文書
- PMDA|メンソレータムADクリームm 添付文書
- PMDA|ユベラックス 添付文書
- PMDA|ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム 添付文書
【重要:免責事項とお願い】
この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)







