【薬剤師監修】しもやけ・ひび・あかぎれの市販薬|塗り薬の選び方と予防・受診の目安

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  • ✔ 本記事は、岡山大学病院薬剤部の資料・各製品の添付文書に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

📋 この記事の結論
✔ しもやけは、寒さと急な温度差で手足の先の血流が乱れて起こる。赤紫色の腫れ、ジンジンした痛みやかゆみが出る
✔ 予防は保温・血行・水気を拭くの3つ。濡れた手袋や靴下は早めに替える
✔ 市販薬は、ビタミンE配合やヘパリン類似物質の塗り薬など。効能に「しもやけ」「ひび・あかぎれ」があるかを確認
✔ ヘパリン類似物質は出血しやすい病気の人は使わない。ただれた所に使えない薬もある
✔ 水ぶくれ・ただれ、長く治らない、寒い時期以外にも出る、熱や関節痛があるときは受診

 

冬になると手足の指が赤く腫れてかゆい、指先がぱっくり割れて痛い――しもやけ・ひび・あかぎれは、毎年同じ時期にくり返しやすい悩みです。

この記事では、岡山大学病院薬剤部の資料と各製品の添付文書をもとに、しもやけ・ひび・あかぎれの原因、市販薬の選び方、予防と受診の目安を整理します。

⚠️ 皮膚科・医療機関を受診してほしいとき

  • 水ぶくれができた、破れてただれた・潰瘍になった
  • しもやけが長く治らない、症状が重い
  • 寒い時期以外にもしもやけのような症状が出る
  • 発熱や関節痛など、全身の症状がある

出典:岡山大学病院薬剤部「薬の窓口 No.371」

 

しもやけ・ひび・あかぎれの違い

症状 主な原因 よくある場所
しもやけ(凍瘡) 寒さと急な温度差による血流の乱れ 手足の指、耳たぶ、鼻の頭、頬
ひび 乾燥で皮膚がかたくなり、浅い割れ目ができる 指先、かかと
あかぎれ ひびが深くなり、赤くなって出血・痛みを伴う 指の関節、指先、かかと

しもやけが起こるしくみ

寒い所から急に暖かい所に移ると、動脈はすぐ元に戻りますが、静脈は戻るのが遅れ、血液が滞って炎症が起こります。これをくり返すとしもやけになります。赤紫色に腫れ、ジンジンした痛みやかゆみが出て、入浴や寝るときに温まるとかゆみが強くなります(岡山大学病院薬剤部)。

 

市販薬の選び方

製品の例 主な成分 効能
ケラチナミンコーワヒビエイドα(第3類) ビタミンE、パンテノール、アラントイン、グリチルレチン酸など ひび、あかぎれ、しもやけ
ヒルマイルドクリーム(第2類) ヘパリン類似物質 手足のひび・あかぎれ、しもやけ(ただれを除く)、乾皮症など
メンソレータムADクリームm(第2類) かゆみ止め(ジフェンヒドラミン・クロタミトン)、リドカイン、ビタミンEなど かゆみ、湿疹、しもやけなど

出典:各製品の添付文書(2026年10月時点)

岡山大学病院薬剤部の資料では、しもやけの治療は塗り薬が基本で、症状が軽ければ市販薬でセルフケアできるとされています。主な成分の働きは次のとおりです。

  • ビタミンE:末梢の血管を広げて血行をよくする
  • 抗ヒスタミン成分:かゆみを抑える
  • ステロイド:炎症をしずめる。腫れが強い場合に

ケラチナミンコーワヒビエイドα

ひび・あかぎれ・しもやけを効能とする塗り薬です。1日数回、適量を塗ります。薬などでアレルギーを起こしたことがある人、湿潤やただれのひどい人は、使う前に相談してください。

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ヒルマイルドクリーム(ヘパリン類似物質)

保湿と血行促進の作用があり、しもやけ(ただれを除く)や手足のひび・あかぎれにも使えます。

  • 出血性血液疾患(血友病・血小板減少症・紫斑病など)の人、わずかな出血でも重大な結果になるおそれがある人は使えません
  • 医師の治療を受けている人は、使う前に相談
  • 5〜6日使っても良くならなければ、使用をやめて相談
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かゆみが強いとき

かゆみが強いときは、かゆみ止め成分入りのメンソレータムADクリームmも選択肢です。傷のある所には使えないので、ひび・あかぎれで割れている所は避けてください。

💡 飲み薬のビタミンEも:ビタミンE(d-α-トコフェロール)の飲み薬には、「末梢血行障害による手足のしびれ・冷え、しもやけ」を効能とする製品(ユベラックスなど)もあります。15歳未満は飲めず、1か月ほど飲んでも良くならなければ相談することになっています。

👉 乾燥肌のかゆみに使える市販薬はこちら

 

ひび・あかぎれのケア

  • 水仕事のあとは、水気をしっかり拭き取ってから保湿剤を塗る
  • 家事のときはゴム手袋などで手を守る
  • 割れて出血している所に、しみる成分(尿素など)は使わない

尿素入りのクリームは、ひび割れや傷口には使えないことになっています。割れている所には、ひび・あかぎれの効能がある薬を選びましょう。

 

しもやけの予防

岡山大学病院薬剤部の資料では、次の3つが挙げられています。

  • 防寒・保温:手袋、靴下、帽子、耳当て、マスクなどで寒さから守る
  • 血行をよくする:入浴や手足の指のマッサージ。きつい靴は避ける。ビタミンEを含む食品(植物油、ナッツ類、卵、かぼちゃなど)をとる
  • 水気を残さない:汗や水仕事のあとは水気をよく拭く。濡れた手袋や靴下は早めに替える

MSDマニュアルでは、ニコチンは血流を減らすため、たばこを避けることも治療や予防に役立つとされています。

👉 家庭に常備しておきたい薬リストはこちら

 

まとめ

  • しもやけは寒さと温度差で血流が乱れて起こる。ひび・あかぎれは乾燥が原因
  • 市販薬はビタミンE配合やヘパリン類似物質の塗り薬など。効能を確認して選ぶ
  • ヘパリン類似物質は出血しやすい病気の人は使わない。割れた所に尿素は使わない
  • 予防は保温・血行・水気を拭くこと
  • 水ぶくれ・ただれ、長引く、寒い時期以外にも出る、熱や関節痛があるときは受診

 

参照元

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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