【薬剤師監修】薬とカフェインは一緒に飲んでOK?コーヒーとの間隔・飲み合わせに注意する薬

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  • ✔ 本記事は、添付文書・厚生労働省・農林水産省に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

📋 この記事の結論
✔ 薬は水かぬるま湯で飲むのが基本。コーヒーやお茶で飲むのは避ける
✔ 一部の抗菌薬(シプロフロキサシンなど)や、ぜんそくの薬のテオフィリンは、添付文書でカフェインとの併用に注意が書かれている
✔ かぜ薬・頭痛薬・眠気防止薬・酔い止めにはカフェイン入りの製品がある。コーヒーやエナジードリンクと重なると1日の量が増える
✔ 日本にカフェイン摂取量の公的な目安はない。海外の機関は健康な成人で1日400mgまでを目安にしている
✔ 気になるときは、処方した医師か、薬を受け取った薬局の薬剤師に確認を

 

「薬をコーヒーで飲んでも大丈夫?」「薬を飲んだあと、どのくらいあければコーヒーを飲める?」と気になる方は多いと思います。

多くの薬は、コーヒーを1杯飲んだだけで大きな問題が起きるわけではありません。ただし、カフェインとの飲み合わせに注意が必要な薬があること、市販薬そのものにカフェインが入っていることがあることは知っておきましょう。

この記事では、添付文書・メーカーの公開情報と、厚生労働省・農林水産省・食品安全委員会の資料をもとに整理します。

 

⚠️ カフェインのとりすぎで起こること
厚生労働省は、カフェインをとりすぎると、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠、下痢、吐き気などが起こることがあるとしています。動悸や強い吐き気などが続くときは、医療機関に相談してください。

 

カフェインとの飲み合わせに注意が必要な薬

一部の抗菌薬(シプロフロキサシンなど)

シプロフロキサシン(先発品:シプロキサン)の添付文書には、カフェインが「併用注意」として書かれています。カフェインの肝臓での代謝が抑えられ、血中濃度が上がる可能性があるためです。

服用中にコーヒーやエナジードリンクをよく飲む人は、動悸・不眠・手のふるえなどが出ていないか気をつけ、量を控えるかどうかは医師か薬剤師に相談してください。なお、同じ系統の抗菌薬でも、カフェインとの併用注意があるかは薬によって違います。

 

テオフィリン(ぜんそく・COPDの薬)

テオフィリン(テオドールなど)の添付文書では、カフェインを含む「ほかのキサンチン系薬剤」との併用で、過度の中枢神経刺激作用があらわれることがあるとされています。テオフィリンを飲んでいる人は、コーヒーやエナジードリンク、カフェイン入りの市販薬を一緒にとってよいか、薬剤師に確認してください。

 

眠気防止薬

厚生労働省は、コーヒーやエナジードリンクなどカフェインを含む飲み物を眠気防止薬と一緒にとると、薬が効きすぎるおそれがあるとしています。

 

市販薬にもカフェインが入っている

農林水産省によると、カフェインはかぜ薬・眠気防止薬・酔い止めなどの市販薬に含まれていることがあります。頭痛薬にも、無水カフェインを配合した製品があります。同じブランドでも、製品によってカフェインの有無が違います。

製品名 主な鎮痛成分 無水カフェイン(1回量あたり)
ロキソニンS ロキソプロフェン なし
ロキソニンSプレミアム ロキソプロフェン 50mg(2錠)
イブA錠 イブプロフェン 80mg(2錠)
カロナールA アセトアミノフェン なし
タイレノールA アセトアミノフェン なし

出典:各製品の添付文書・メーカー公開情報(いずれも15歳以上用)

 

購入時は箱の成分表示で「無水カフェイン」「カフェイン水和物」などの表記を確認しましょう。コーヒーやエナジードリンクをよく飲む人は、カフェインが入っていない製品を選ぶ方法もあります。

 

👉 ロキソニンとイブの違いはこちら

 

飲み物のカフェイン量と1日の目安

飲み物 カフェイン量(100mLあたり)
コーヒー(浸出液) 60mg
紅茶(浸出液) 30mg
せん茶(浸出液) 20mg
玉露(浸出液) 160mg
エナジードリンク・眠気覚まし用飲料 製品により28〜300mg

出典:農林水産省「カフェインの過剰摂取について」

 

日本では、カフェインの1日摂取量について公的な目安は示されていません。海外の機関では、次のような目安が示されています(農林水産省の資料より)。

  • 健康な成人:1日400mgまで
  • 妊娠中:1日300mgまで(WHO、カナダ)、1日200mgまで(EU・英国など)
  • 子ども:体重1kgあたり1日2.5mgまで(カナダ)、3mgまで(EU・英国)

カフェイン入りの市販薬を飲む日は、その分も含めて考えることが大切です。

 

薬を飲んだあと、コーヒーはどのくらいあければいい?

「何時間あければよい」という公的な基準はありません。薬によって、吸収や分解の速さが大きく違うためです。

  • 上で挙げた薬を飲んでいない場合:薬は水かぬるま湯で飲み、コーヒーで薬を飲むことだけ避ければ、多くの場合は大きな問題になりにくいと考えられます
  • シプロフロキサシンなどの抗菌薬やテオフィリンを飲んでいる場合:時間をあけるだけでは不十分なことがあります。服用期間中のカフェインの量そのものを医師・薬剤師に確認してください
  • カフェイン入りの市販薬を飲んだ日:コーヒーやエナジードリンクと重ならないようにしましょう

 

コーヒーの時間を楽しみたい人は、カフェインレスのコーヒーを取り入れる方法もあります。

 

よくある質問

Q. うっかりコーヒーで薬を飲んでしまいました

多くの薬は、1回コーヒーで飲んだだけで大きな問題になることは少ないと考えられます。次からは水かぬるま湯で飲みましょう。動悸・吐き気・手のふるえなどいつもと違う症状があるときや、上で挙げた薬を飲んでいるときは、薬剤師に相談してください。

Q. 緑茶や紅茶、エナジードリンクも同じですか?

これらにもカフェインが含まれています。玉露やエナジードリンクは製品によってカフェイン量が多いので、コーヒーと同じように考えてください。

👉 お茶・牛乳・ジュースなど、薬と飲み物の基本はこちら

👉 ロキソニンとコーヒーの飲み合わせはこちら

 

まとめ

  • 薬は水かぬるま湯で飲むのが基本
  • シプロフロキサシンなど一部の抗菌薬・テオフィリンは、カフェインとの併用注意がある
  • かぜ薬・頭痛薬・眠気防止薬・酔い止めにはカフェイン入りの製品がある。同じブランドでも製品で違う
  • 海外の目安は健康な成人で1日400mgまで
  • 不安なときは、お薬手帳を持って薬剤師に相談を

 

参照元

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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