

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
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- ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
- ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
- ✔ 本記事は、各製品添付文書・インタビューフォームに基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
✔ ロキソニン(ロキソプロフェン)とイブ(イブプロフェン)の成分・作用の違い
✔ 「ロキソニンの方が強い」といわれる本当の理由
✔ 胃への負担・眠気・持続時間の比較
✔ 症状別(激しい痛み・生理痛・頭痛)どちらを選ぶべきか
✔ 併用してはいけない理由と、それでも効かない場合の対処法
ドラッグストアで痛み止めを買おうとしたとき、「ロキソニンとイブ、結局どっちがいいの?」と迷う方は非常に多いです。
ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)とイブ(イブプロフェン)はどちらもNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)に分類され、作用の仕組みはほぼ同じです。
効き目の強さを直接比較した公的データはありませんが、一般的にロキソニンの方がやや強い・即効性があるとされています。
一方でイブプロフェンは持続時間がやや長く、生理痛への使用例が豊富という特徴があります。
「強さ」だけで選ぶのではなく、自分の症状・体質・シーンに合わせて選ぶことが重要です。
ロキソニンとイブの基本情報比較
| 項目 | ロキソニンS (第一三共ヘルスケア) |
イブA錠 (エスエス製薬) |
|---|---|---|
| 有効成分 | ロキソプロフェンナトリウム水和物 | イブプロフェン |
| 医薬品分類 | 第1類医薬品 | 第2類医薬品 |
| 効き始めるまでの時間 | 約30分〜1時間(比較的速い) | 約30分〜1時間 |
| 効果の持続時間 | 4〜6時間程度 | 4〜6時間程度(やや長め) |
| 眠くなる成分 | ロキソニンSは無配合 (Sプレミアムは配合) |
製品による(イブAは鎮静成分入り) |
| 15歳未満・妊娠中 | 使用禁止 | 使用禁止 |
※表①:ロキソニンSとイブA錠の基本情報比較(gran-clinic.jp作成・各製品添付文書に基づく)
「ロキソニンの方が強い」といわれる理由
即効性:ロキソニンがやや優位
ロキソプロフェンはプロドラッグ(体内で代謝されてから効果を発揮する薬)ですが、Tmax(血中濃度が最大になる時間)はイブプロフェンよりやや短いというデータがあり、即効性を感じやすいとされています。
持続時間:イブプロフェンがやや優位
イブプロフェンは血中濃度の低下速度が緩やかで、半減期がロキソプロフェンよりやや長い傾向があるため、持続時間の面ではイブプロフェンにやや分があるとされています。
症状別・どちらを選ぶべきか
【図①】症状・シーン別のロキソニン・イブの選び方
| 状況 | 選択肢 | 理由 |
|---|---|---|
| 歯痛・急な激しい頭痛 | ロキソニンS | 即効性が高く強い痛みに対応しやすい |
| 仕事中・運転前で眠くなりたくない | ロキソニンS(※プレミアム除く) | ロキソニンSやSプラス等は鎮静成分無配合のため眠くならない |
| 生理痛でゆっくり休みたい | イブA錠 | 痛みの元に効くほか、催眠鎮静成分配合で休みたい時に適す |
| 胃が弱い・胃への負担が心配 | どちらも同程度 | 胃保護成分配合製品(ロキソニンSプラス等)を選ぶ |
| 15歳未満の子ども | どちらも使用禁止 | アセトアミノフェン配合の子ども用製品を選ぶ |
※図①:症状・シーン別のロキソニン・イブの選び方(gran-clinic.jp作成)
ロキソニンプラス
胃への負担はどちらも同程度
「ロキソニンは効き目が強いから胃に負担がかかりそう」というイメージを持つ方が多いですが、実際にはロキソプロフェンとイブプロフェンの副作用の発現頻度に有意な差は確認されていません。
どちらもNSAIDsに分類されるため、胃への一定の負担は避けられません。
胃が弱い方は胃粘膜保護成分(メタケイ酸アルミン酸マグネシウムなど)が配合された製品(ロキソニンSクイック・ロキソニンSプラスなど)を選ぶことが選択肢になります。
👉 ロキソニンを空腹で飲んでしまったときの対処法はこちら
ロキソニンとイブの併用は絶対NG
「痛みが引かないから両方飲んでしまった」というケースが実際にありますが、これは危険な使い方です。
1種類の痛み止めを、決められた用法・用量・服用間隔で使用してください。
飲んでも痛みが引かない場合
痛みが強くなってから飲むと、効果を十分に発揮できないことがあります。痛み止めは痛みが出始めた早い段階で飲む方が効果的です。
市販の痛み止めを飲んでも頭痛が全く治まらない場合、片頭痛の可能性があります。
片頭痛は血管の拡張によって痛みが生じるため、一般的なNSAIDsでは十分な効果が得られないことがあります。
この場合、医療機関で片頭痛専用の薬を処方してもらうことが選択肢になります。
👉 ロキソニンの効果時間・正しい服用タイミングはこちら
ロキソニン・イブどちらも使用に注意が必要な方
- 医療機関で胃・十二指腸潰瘍の治療を受けている方(どちらも服用不可)
- 潰瘍性大腸炎・クローン病の既往がある方
- 心臓病・腎臓病・肝臓病のある方
- 15歳未満の方(どちらも使用禁止)
- 妊娠中の方(どちらも使用禁止)
- インフルエンザが疑われる方(NSAIDs全般で注意。アセトアミノフェンが選択肢)
該当する方は使用前に必ず薬剤師または医師に相談してください。
まとめ|ロキソニンとイブの違いと選び方
- 作用の仕組みはほぼ同じNSAIDs。「強さ」を直接比較した公的データはない
- 即効性はロキソニンがやや優位、持続時間はイブがやや優位という傾向がある
- 胃への負担はどちらも同程度。胃が弱い方は胃保護成分配合製品を選ぶ
- 激しい痛み・眠くなりたくない場合はロキソニン、生理痛でリラックスしたい場合はイブが選択肢になりやすい
- 併用は絶対NG。成分の重複で副作用リスクが高まる
- 市販薬で効果がなければ片頭痛などの可能性もあるため受診を検討
👉 ロキソニンとイブの違い・効果の強さの比較はこちら
【重要:免責事項とお願い】
この記事は認定薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)








