【薬剤師監修】ピルを男が飲むとどうなる?効果・副作用・飲んではいけない理由

薬剤師免許証の画像。当サイト監修薬剤師の専門性と資格を証明。(氏名のみマスキング)

【記事監修】 現役薬剤師(現場経験15年以上)

  • ✅ 監修者:当サイト提携薬剤師
  • ✅ 専門資格:認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師
  • ✔ 15年以上にわたり、累計10万枚以上の処方箋を扱った豊富な臨床経験。
  • ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
  • ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
  • ✔ 本記事は、公的データ(厚生労働省等)に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

「SNSで『男性がピル飲んだら肌が綺麗になる』って見たけど本当?」「パートナーのピル間違って飲んじゃった…大丈夫かな?」そんな不安、すごく分かります。

私たち薬剤師のカウンターでも、時々心配そうな声が届いて、心が痛みます。

 

この記事では、公的機関の情報を基に、男性がピルを服用した場合の影響を丁寧に解説します。

一緒に正しい知識で安心を手に入れましょう。

 

男性がピルを飲むとどうなる?結論からお伝えします

まず大切な結論。

男性が低用量ピル(経口避妊薬)を服用することは、医学的に推奨されていません

女性の排卵抑制・月経調整のために開発されたお薬で、男性への安全性は確立されていません。

 

体の性が男性の人が低用量ピルを飲んでも、1-2錠なら何も起こりません。また男性が低用量ピルを服用することでは、避妊効果は期待できません。体の性が男性の人が使える避妊法としては、コンドームがあり、性感染症予防にも有効です。そして、場合によっては女性ホルモンにより健康を害する可能性があるため、低用量ピルは医師から処方された本人が服用しましょう。

出典:NPOピルコン「低用量ピル」(Q&A:男性は低用量ピルを飲んだらどうなるか)

 

【解説】ピルにはエストロゲン(女性ホルモン)とプロゲスチン(黄体ホルモン様物質)が含まれ、男性のテストステロン(男性ホルモン)のバランスを崩す可能性があります。

「肌が綺麗になる」といったSNS情報は医学的根拠がなく、とても危険なんです…本当に心配になります。

 

Q&A形式で疑問を解消!【現場の薬剤師からのアドバイス】

Q. 「ニキビがひどくてピルで治そうかなって思いました」

A. そんなお悩み、薬局で聞くたびに胸が痛みます…。

ピルは男性のニキビ治療には使えません。

皮膚科で専用の治療薬(塗り薬や内服抗菌薬など)を処方してもらえますよ。

お薬手帳持って今日から行ってみませんか?私たち薬剤師も受診先や市販薬のご相談に乗りますから、一人で悩まないでくださいね。

 

考えられる身体的影響:ホルモンバランスの変化

男性がピルを服用した場合、ホルモンバランスの変化により次のような症状が起こる可能性が指摘されています。

個人差がありますが、無視できないリスクです。

  • 女性化乳房:胸部の軽い腫れや圧痛
  • 生殖機能:精子数の減少、性欲低下の可能性
  • 精神面:気分の変動や抑うつ傾向

 

【解説】

男性の体はテストステロンが中心にバランスを取っていますが、ピルの女性ホルモンが加わると、このバランスが崩れる可能性があります。「綺麗になる」どころか、大切な機能を損なうリスクが心配なんです。

 

Q&A形式で疑問を解消!【現場の薬剤師からのアドバイス】

Q. 「胸が少し張ってきた気がします…ピルのせい?」

A. 服用していたらすぐに止めてください!お薬手帳持って泌尿器科か内分泌科へ。

血液検査でホルモンバランスをチェックしてもらえます。

早ければ回復しやすいんです。

恥ずかしい気持ちもあると思いますが、医者さんは慣れていますよ。

 

最も深刻なリスク:血栓症とそのサイン

ピル服用で最も注意が必要なのは、血栓症(血管に血の塊ができる病気)です。

女性でもリスクがある成分ですが、男性ではデータが少なく、より予測しにくいのが心配です。

 

エストロゲン含有ホルモン剤は静脈血栓塞栓症のリスクを上昇させる可能性があります。

喫煙、肥満、高血圧などの要因でリスクが増大します。

出典:女性ホルモン剤と静脈血栓塞栓症 一般社団法人 日本血栓止血学会

 

【解説】

血栓が肺や脳に移動すると突然の呼吸困難や意識障害が起こる可能性があります。

特に喫煙者やBMIが高い方は要注意。

 

緊急サイン「ACHES」を覚えておいて

  • A:突然の激しい腹痛
  • C:胸痛・息苦しさ
  • H:異常な頭痛
  • E:視界異常
  • S:脚の強い痛み・腫れ

【薬剤師からのお願い】

上記の症状が1つでもあれば、すぐに服用中止+医療機関へ!「様子見」は絶対NGです。

夜中でも119番か救急病院へ。

お薬手帳持参で「ピルを服用していました」と伝えてください。

あなたの行動が命を守ります。

本当にお願いします。

 

誤って飲んでしまった場合の正しい対応

パートナーのピルを1回間違って飲んでしまった…そんな時はどうしたらいいか、心配ですよね。

大丈夫、一緒に考えましょう。

ホルモン製剤の単回誤飲による急性重篤症状は稀ですが、継続使用は推奨されません。

即時中止と症状観察、必要に応じて医療機関受診が適切です。

出典:日本中毒情報センター「医薬品誤飲情報」https://www.j-tic.or.jp/

 

【解説】

1回だけなら重篤な症状が出にくいですが、「大丈夫だったから」と続けるとホルモンが蓄積して深刻化します。

絶対に繰り返さないでください。

 

Q&A形式で疑問を解消!【現場の薬剤師からのアドバイス】

Q. 「パートナーのピル1錠間違って飲みました…」

A. 慌てないで!今すぐ服用中止して症状チェックを。

胸痛・息苦しさ・脚の腫れがあったら即救急へ。

何もなくても2、3日様子見て泌尿器科受診を。

お薬手帳に「誤飲」と書いて持参するとスムーズです。

薬局に来ていただければ受診のアドバイスしますよ。

 

ピルの女性向けメリット:男性には別の道があります

ちなみにピルが女性にどんな良いことがあるか知ると、「男性が飲まない方がいい」ってよく分かりますよ。

【解説】

女性にはこんなメリットがあるのに、男性にはリスクばかり…本当に勿体ないです。

肌やホルモンの悩みは皮膚科・泌尿器科に相談しましょう!

 

あなたの悩みに合った正しい相談先

  • ニキビ・肌荒れ → 皮膚科
  • 性機能・ホルモン → 泌尿器科・内分泌科
  • 生活習慣改善 → かかりつけ医+薬剤師

お薬手帳持って気軽に相談してください。

私たちが最適な道をご案内します。

 

まとめ|男性のピル服用は危険?医学的リスクと正しい対処法を薬剤師が解説

  • 男性が低用量ピルを服用することは医学的に推奨されておらず、安全性や有効性は確立されていません。
  • 女性ホルモンの影響により、女性化乳房・性欲低下・精子数減少などホルモンバランスの乱れが起こる可能性があります。
  • 特に注意すべき重大なリスクが血栓症で、ACHES(腹痛・胸痛・頭痛・視覚異常・脚の痛み)の症状は緊急サインです。
  • 誤って1回服用した場合でも継続使用は避け、体調変化があれば速やかに医療機関へ相談しましょう。
  • 肌やホルモンの悩みは、自己判断せず皮膚科や泌尿器科など専門医と薬剤師に相談することが安全への近道です。

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は認定薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

おすすめの記事