

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
- ✅ 監修・運営責任者:佐藤(管理薬剤師・現場経験15年以上)
- ✅ 専門資格:研修認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師
- ✔ 15年以上にわたり、累計10万枚以上の処方箋を扱った豊富な臨床経験。
- ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
- ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
- ✔ 本記事は、添付文書・厚生労働省の公開情報に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
✔ 子どもの解熱剤は、体温の数字よりつらさ・水分・睡眠を目安に使う。熱を下げること自体が治療ではない
✔ 子どもに使う解熱剤の基本はアセトアミノフェン。処方薬は体重に合わせた量、市販薬は年齢に合った製品と量を守る
✔ 次に使うまで4〜6時間以上あける。坐薬と飲み薬は同じ成分として数える
✔ 生後3か月未満の発熱、ぐったり、水分がとれない、けいれん、呼吸が苦しそうなときはすぐ受診
子どもが急に高い熱を出すと、「何度から解熱剤を使う?」「40度近いのに下がらない」と不安になりますよね。
この記事では、添付文書と小児医療の一般的な考え方をもとに、解熱剤を使う目安、使い方と間隔、効かないと感じるときの家庭でのケア、すぐ受診すべきサインを整理します。
⚠️ 夜間・休日でもすぐ受診・相談を
- 生後3か月未満で38℃以上の発熱
- 呼びかけへの反応が弱い、ぐったりしている、いつもと明らかに様子が違う
- けいれんを起こした(5分以上続く、繰り返す場合は救急車を)
- 息が苦しそう、肩で息をしている、唇や顔色が紫っぽい
- 水分をほとんど受けつけない、おしっこが半日以上出ていない、嘔吐や下痢が止まらない
迷ったときは、こども医療でんわ相談(#8000)で受診の目安を相談できます。
解熱剤は「熱の数字」より子どもの様子で使う
発熱は、体がウイルスなどと戦っているサインです。解熱剤は病気を治す薬ではなく、つらさをやわらげて、水分をとったり眠ったりしやすくするために使います。
| 子どもの様子 | 解熱剤 |
|---|---|
| 熱はあるが、遊んだり話したりできる | 無理に使わなくてよい |
| 水分・母乳・ミルクをいつもどおり飲める | 無理に使わなくてよい |
| よく眠れている | 起こしてまで使わなくてよい |
| 頭やのどの痛みで泣き続ける | 使用を検討 |
| つらくて眠れない、水分がとれない | 使用を検討 |
一般に38.5℃前後が使う目安とされることが多いですが、あくまで目安です。処方時に医師から「何度以上で使う」と指示があれば、それに従ってください。
子どもに使う解熱剤と間隔
基本はアセトアミノフェン
子どもの解熱剤には、アセトアミノフェンが使われます。処方薬(カロナール、アンヒバ坐剤など)の添付文書では、体重1kgあたり1回10〜15mg、投与間隔は4〜6時間以上、1日の総量は60mg/kgまで(成人の量は超えない)とされています。
市販薬を使う場合は、アセトアミノフェンを含む子ども用の製品を選び、対象年齢と量を守ってください。たとえば小児用バファリンCIIは3〜14歳、子ども用のアセトアミノフェン坐薬(キオフィーバなど)は1〜12歳が対象です。大人用の解熱鎮痛薬を割って飲ませることはしないでください。
👉 カロナールの子ども用量・体重別の早見表はこちら
坐薬と飲み薬は同じ成分として数える
坐薬も飲み薬も、成分がアセトアミノフェンなら同じ薬です。坐薬を使ったあとに「効かないから」と飲み薬を追加すると、1回量・1日量が多くなります。間隔と1日の総量は、合わせて管理してください。
坐薬が出てきてしまったら
入れた直後に、ほぼ形のまま出てきた場合は入れ直すことがありますが、時間がたってから出た場合や、溶けて形が崩れている場合は、成分がある程度吸収されている可能性があります。追加で入れると量が多くなるおそれがあるため、迷ったら処方した医療機関や薬局に電話で確認してください。
40度の熱でも下がらない・効かないと感じるとき
解熱剤を使っても、平熱まで下がるとは限りません。1度ほど下がって少し楽になり、水分がとれたり眠れたりするなら、薬は役割を果たしています。体温の数字より、意識・水分・呼吸などの全身の様子が大切です。
家庭でできるケア
- 冷やす:わきの下、首の横、足の付け根を、タオルで包んだ保冷剤などでやさしく冷やす。嫌がる・震えるときは無理に続けない
- 水分:少しずつ、こまめに。経口補水液や、ふだん飲めている飲み物で
- 服装:熱が上がりきったら、厚着をさせず涼しく
おしっこが半日以上出ていない、口や唇がからからに乾いている、泣いても涙が出ないなどは脱水のサインです。早めに受診してください。
避けたい使い方
- 大人用の解熱鎮痛薬や、きょうだいに処方された薬を使う
- 効かないからと、間隔を縮めて追加する
- 子ども用のかぜ薬と解熱剤を一緒に使う(アセトアミノフェンが重なることがある)
服用後に、いつもと違う発疹やぐったりした様子がみられたら、医療機関に相談してください。
👉 子どもに飲ませていい市販薬・年齢別の一覧はこちら
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まとめ
- 解熱剤は体温の数字より、つらさ・水分・睡眠を目安に使う
- 子どもにはアセトアミノフェン。処方薬は体重に合わせた量、市販薬は年齢に合った製品と量で
- 4〜6時間以上あける。坐薬と飲み薬は合わせて数える
- 下がりきらなくても、楽になっていればよい。冷やす・水分のケアも
- 生後3か月未満の発熱、ぐったり、けいれん、呼吸が苦しそう、水分がとれないときはすぐ受診
参照元
- カロナール錠 添付文書(KEGG/JAPIC)
- アンヒバ坐剤 添付文書(KEGG/JAPIC)
- 小児用バファリンCII 添付文書(KEGG/JAPIC)
- 厚生労働省|子ども医療電話相談事業(#8000)
【重要:免責事項とお願い】
この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)








