

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
- ✅ 監修・運営責任者:佐藤(管理薬剤師・現場経験15年以上)
- ✅ 専門資格:研修認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師
- ✔ 15年以上にわたり、累計10万枚以上の処方箋を扱った豊富な臨床経験。
- ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
- ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
- ✔ 本記事は、各製品の添付文書・メーカー公開情報に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
✔ 緑色の市販の胃薬で代表的なのは、粉なら「サクロン」、錠剤なら「サクロン錠」「第一三共胃腸薬グリーン錠」
✔ 緑色は、葉緑素から作られた成分「銅クロロフィリン」の色
✔ 病院の薬にも緑色のものがある(アルロイドG内用液など)。色だけで決めつけず、シートの印字や識別コードで確認する
✔ サクロン・グリーン錠はどちらもロートエキスを含む。授乳中は服用しないか授乳を避ける
✔ 何の薬かわからないときは飲まずに薬局で確認
「家にあった緑色の胃薬、名前は何だろう?」「飲んでも大丈夫かな?」――そんなときのために、緑色の胃薬の代表的な候補と、確実に確認する方法をまとめました。
この記事の内容は、各製品の添付文書とメーカーの公開情報をもとにしています。
緑色の薬は、ここで紹介するもの以外にもあります。箱や説明書がなく、名前がはっきりしない薬は、飲まずに薬局で確認してください。使用期限がわからない薬、他の人に処方された薬も飲まないでください。
緑色の胃薬の代表的な候補【形で見分ける】
| 形 | 候補 | 色の記載 | 区分 |
|---|---|---|---|
| 粉(顆粒) | サクロン、サクロンS | 緑色の顆粒 | 市販薬(第2類) |
| 錠剤 | サクロン錠 | 緑色の錠剤 | 市販薬(第2類) |
| 錠剤 | 第一三共胃腸薬グリーン錠 | 深緑〜帯黄緑色の錠剤 | 市販薬(第2類) |
| 液体 | アルロイドG内用液5% | 緑色〜淡緑色のとろみのある液 | 処方薬 |
| カプセル | セルベックスカプセル50mg | 上半分が灰青緑色、下半分が淡橙色 | 処方薬 |
同じ「サクロン」でも、サクロンQは白い錠剤です。また、セルベックスカプセル50mgなどの処方薬はジェネリックだと色が違うことがあります。
緑色の正体は「銅クロロフィリン」
サクロンと第一三共胃腸薬グリーン錠の緑色は、着色料ではなく、有効成分の色です。サクロンには銅クロロフィリンカリウム、グリーン錠には銅クロロフィリンナトリウムが入っています。
エーザイは、サクロンの緑色について「葉緑素から作られた緑の成分」で、「荒れた胃粘膜を修復・保護する」と説明しています。
サクロンと第一三共胃腸薬グリーン錠の違い
| 項目 | サクロン(顆粒)・サクロン錠 | 第一三共胃腸薬グリーン錠 |
|---|---|---|
| 緑色の成分 | 銅クロロフィリンカリウム | 銅クロロフィリンナトリウム |
| そのほかの成分 | 制酸剤3種、ロートエキス | 制酸剤3種、ロートエキス、生薬5種とカンゾウ、消化酵素2種 |
| 消化酵素 | なし | あり(ビオヂアスターゼ2000、リパーゼAP6) |
| 効能 | 胸やけ、飲みすぎ、胃痛、胃酸過多、胃もたれ、胃部不快感、吐き気など | 胃痛、胸やけ、胃酸過多、消化不良、食べすぎ、飲みすぎ、吐き気など |
| 飲み方 | 1日3回、食間と就寝前の空腹時 | 1日3回、食後 |
| 対象年齢 | 8歳以上 | 11歳以上 |
| 透析を受けている人 | 腎臓病の人は服用前に相談 | 服用できない |
出典:各製品の添付文書・メーカー公開情報(2026年10月時点)
大きな違いは、飲むタイミングと消化酵素の有無です。サクロンは空腹時に飲む薬で、消化酵素は入っていません。
グリーン錠は食後に飲む薬で、消化酵素が入っています。
飲む前に確認したい注意点
サクロン、サクロン錠、第一三共胃腸薬グリーン錠は、どれもロートエキスを含みます。次の点は共通です。
- 授乳中の人:服用しないか、服用する場合は授乳を避ける
- 一緒に飲めない薬:胃腸鎮痛鎮痙薬(ブスコパンA錠など)
- 服用前に相談する人:医師の治療を受けている人、妊娠中の人、高齢者、薬でアレルギーを起こしたことがある人、尿が出にくい人、腎臓病・心臓病・緑内障がある人(サクロンは甲状腺機能障害も)
- 2週間ほど飲んでも良くならないとき:服用をやめて、医師・薬剤師に相談する
口のかわき、便秘、下痢が続く・強くなるときも、服用をやめて相談してください。
処方薬の緑色の胃薬
病院で出される胃薬にも、緑色のものがあります。
- アルロイドG内用液5%:緑色〜淡緑色の、とろみのある液体です。成分はアルギン酸ナトリウムで、胃・十二指腸潰瘍や逆流性食道炎などに使われます
- セルベックスカプセル50mg(成分名:テプレノン):上半分が灰青緑色、下半分が淡橙色のカプセルで、識別コードは「SX50」です
処方薬は、そのときの症状に合わせて出されたものです。「前にもらった残りがあるから」と自己判断で飲むのは避け、薬局に相談してください。
手元の薬を確実に確認する方法
- シートや袋の印字を見る:薬のシート(PTPシート)や分包の袋には、製品名や記号が印刷されています
- 識別コードを見る:処方薬の錠剤・カプセルには、アルファベットや数字が刻印・印字されています
- 薬袋・説明書・お薬手帳を見る:処方薬なら、もらった日のお薬手帳に名前が残っています
- 薬局に持っていく:現物を見せれば、薬剤師が調べてくれます
👉 ピンクの胃薬の名前を調べたい方はこちら
緑色の胃薬で良くならないとき
2週間ほど飲んでも良くならないとき、症状をくり返すときは、別の市販薬に替えて続けるのではなく、消化器内科を受診してください。
市販薬を替える場合は、成分の重なりに注意が必要です。たとえばガスター10は、ほかの胃腸薬と一緒に飲めません。
サクロンやグリーン錠と同じ日に重ねて飲まず、薬剤師に相談して選んでください。
⚠️ すぐに受診してほしい症状
- 血を吐いた、黒い便(タールのような便)が出た
- 激しい腹痛が続く
- 理由のわからない体重減少、食べ物が飲み込みにくい
👉 胃薬が効かないと感じるときの原因と対処はこちら
よくある質問
Q. サクロンとガスター10は一緒に飲める?
飲めません。ガスター10の添付文書では、服用している間は「他の胃腸薬」を飲まないこととされています。
Q. サクロンはいつ飲む?
サクロン(顆粒)とサクロン錠は、1日3回、食間と就寝前の空腹時に、水かお湯で飲みます。食間とは、食事と食事の間(前の食事からおよそ2時間後)のことです。
Q. 緑色の液体の市販の胃薬はある?
この記事を書くにあたって、緑色と確認できた液体の市販の胃薬はありませんでした。緑色の液体の胃薬が手元にある場合は、処方薬(アルロイドG内用液など)の可能性があります。ラベルや薬袋を確認し、わからなければ薬局で見てもらってください。
まとめ
- 緑色の市販の胃薬は、粉ならサクロン、錠剤ならサクロン錠・第一三共胃腸薬グリーン錠が代表的
- 緑色は銅クロロフィリンの色。便が緑色になることがあるが、黒い便・赤い便はすぐ受診
- サクロンは空腹時、グリーン錠は食後に飲む。どれもロートエキスを含み、授乳中は避ける
- 色だけで決めつけず、シートの印字や識別コードで確認。わからない薬は飲まずに薬局へ
👉 症状別の胃薬の選び方はこちら
参照元
- エーザイ|サクロンシリーズの製品比較一覧
- エーザイ|サクロン錠の製品情報
- エーザイ|サクロン錠を服用したら便が緑色になりました。大丈夫でしょうか?
- サクロン 添付文書(KEGG/JAPIC)
- 第一三共胃腸薬グリーン錠 添付文書(KEGG/JAPIC)
- アルロイドG内用液5% 添付文書(KEGG/JAPIC)
- セルベックス 添付文書(KEGG/JAPIC)
- ガスター10 添付文書(KEGG/JAPIC)
【重要:免責事項とお願い】
この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)








