【薬剤師監修】花粉症と果物アレルギーの関係|花粉-食物アレルギー症候群の例と対処・受診の目安

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  • ✔ 本記事は、環境省・埼玉県・国立成育医療研究センターに基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

📋 この記事の結論
✔ 花粉症の人が、花粉と似た成分をもつ果物・野菜・豆乳などを食べて、口やのどがかゆくなる・腫れるのが花粉-食物アレルギー症候群(口腔アレルギー症候群)
✔ 例:シラカバ花粉症→リンゴ・モモ、スギ花粉症→トマト、ブタクサ花粉症→スイカ(環境省)
✔ 多くは口の中の症状だが、まれに豆乳などでアナフィラキシーに進むことがある
✔ 加熱した食品やジャム・缶詰などは症状なく食べられることが多い
✔ 気になる食べ物は記録して控え、アレルギー専門医に相談

 

「花粉症の時期に、リンゴを食べると口の中がかゆくなる」「生の果物でのどがイガイガする」——そんな経験はありませんか。

この記事では、環境省、埼玉県、国立成育医療研究センターの情報をもとに、花粉症と関係する食物アレルギー「花粉-食物アレルギー症候群」の特徴と対処を整理します。

 

⚠️ すぐに救急受診を
食べたあとに、口やのどの症状だけでなく、息苦しさ、全身のじんましん、顔やまぶたの腫れ、くり返し吐く、ぐったりするなどの症状が出たときは、アナフィラキシーの可能性があります。すぐに救急車を呼ぶか、医療機関を受診してください。

 

花粉-食物アレルギー症候群とは

花粉症のある人が、花粉と構造の似た成分(たんぱく質)をもつ果物や野菜を食べたときに起こるアレルギーです。食べてすぐに、口の中やのどがかゆくなったり、腫れたりする症状が多く、口腔アレルギー症候群とも呼ばれます(埼玉県、国立成育医療研究センター)。

国立成育医療研究センターは、2021年の研究で、13歳の約10%がこの病気をもっていたと報告しています。

 

花粉と食べ物の組み合わせの例

花粉症の種類 症状が出ることがある食べ物の例
シラカバ・ハンノキ(カバノキ科) リンゴ、モモ、洋ナシ、豆乳など
スギ トマト
ブタクサ スイカ

出典:環境省「花粉症環境保健マニュアル」、明治(食育サイト)、埼玉県アレルギー疾患相談室。すべての人に起こるわけではなく、ここにない食べ物で起こることもあります。

 

加熱すると食べられることが多い

埼玉県によると、原因の成分は熱や消化酵素に弱いため、加熱した食品や、ジャム・缶詰などの加工品は症状なく食べられることが多いとされています。

ただし、自己判断で「加熱すれば大丈夫」と決めつけず、症状が出たことがある食べ物は、専門医に相談してから食べるようにしましょう。

 

アナフィラキシーに注意したい場合

多くは口の中の症状ですが、埼玉県は、まれに豆乳など加工の少ない大豆食品(カバノキ科の花粉と関係)や、特定の野菜、スパイスで、じんましんや呼吸困難などのアナフィラキシーに進むことがあるとしています。

ゴムアレルギーがある人は

明治の食育サイトでは、ゴム(ラテックス)アレルギーに関係して、アボカド、キウイ、バナナ、パイナップル、栗などでアナフィラキシーが起こる「ラテックス・フルーツ症候群」も紹介されています。

 

症状が出たときの対処

  • 口やのどだけの軽い症状:食べるのをやめて様子を見る。症状が強くなる、広がるときはすぐ受診
  • 全身の症状が出たら:すぐに救急受診(上の囲みを参照)
  • 記録する:食べた食品名と、生か加熱かなどの調理方法をメモする
  • 相談する:原因と思われる食べ物はいったん控えて、アレルギー専門医に相談する(埼玉県)

 

💡 市販の花粉症の薬で予防できる?花粉症の飲み薬は、くしゃみ・鼻水などの症状に使う薬です。食べ物のアレルギーを防ぐ目的で自己判断で飲むのではなく、原因の確認と対応はアレルギー専門医に相談しましょう。

👉 花粉症の市販薬の選び方はこちら

 

受診するときに伝えたいこと

  • どの食べ物で、食べてどのくらいで、どんな症状が出たか
  • 生か、加熱・加工したものか
  • 花粉症の種類や時期(わかれば)
  • ぜんそく、ゴムアレルギー、ほかの食物アレルギーの有無

👉 花粉症は病院と市販薬どっちがいい?はこちら

 

まとめ

  • 花粉症の人が果物・野菜・豆乳などで口やのどの症状を起こすのが花粉-食物アレルギー症候群
  • シラカバ→リンゴ・モモ、スギ→トマト、ブタクサ→スイカなどの例がある
  • 加熱・加工したものは食べられることが多いが、自己判断は禁物
  • まれに豆乳などでアナフィラキシーに進む。全身症状が出たらすぐ救急受診
  • 食べた物と調理方法を記録し、アレルギー専門医に相談

 

参照元

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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