【薬剤師監修】市販の鼻炎薬の選び方|アレルギー専用と鼻づまり成分入りの違い・飲めない人・飲み合わせ

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  • ✔ 本記事は、各製品の添付文書・国立成育医療研究センターに基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

📋 この記事の結論
✔ 市販の鼻炎薬(飲み薬)は、大きく「アレルギー専用の眠くなりにくいタイプ」と「鼻づまり成分も入った総合タイプ」に分かれる
✔ アレグラFX・クラリチンEXは花粉・ハウスダストによるアレルギー専用。かぜの鼻水かアレルギーかわからないときは、使う前に相談
✔ 鼻づまり成分(プソイドエフェドリンなど)入りの鼻炎薬は、高血圧・心臓病・前立腺肥大などがある人は飲めないものがある。服用後の運転も不可
✔ 鼻炎薬どうし、かぜ薬・咳止め・乗り物酔い薬とは重ねて飲まない
✔ プソイドエフェドリンなどを含む鼻炎薬は、2026年5月から「指定濫用防止医薬品」。購入時に年齢などの確認がある

 

「鼻炎薬を飲みたいけれど、眠くなるのは困る」「かぜの鼻水にも使える?」――ドラッグストアでよく受ける質問です。

この記事では、各製品の添付文書をもとに、市販の鼻炎薬(飲み薬)の種類と選び方、飲み合わせの注意、受診の目安を整理します。点鼻薬については別の記事でまとめています。

⚠️ 市販薬で様子を見ずに受診を

  • 黄色や緑色の鼻水が続き、頬や額、目の奥が痛む
  • 高い熱がある、ぐったりしている
  • 息苦しい、ゼーゼーする
  • 市販薬を決められた期間使っても良くならない

 

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市販の鼻炎薬の2つのタイプ

タイプ 代表的な製品 特徴
アレルギー専用(眠くなりにくい抗ヒスタミン成分) アレグラFX(フェキソフェナジン)、クラリチンEX(ロラタジン) 花粉・ハウスダストによる鼻のアレルギー症状用。添付文書に、服用後の運転を禁止する記載はない
鼻づまり成分入りの総合タイプ パブロン鼻炎カプセルSα(プソイドエフェドリン、カルビノキサミンなど) 抗ヒスタミン成分に、鼻の血管を収縮させる成分などを組み合わせたもの。服用後の運転はしない

出典:各製品の添付文書(2026年10月時点)

 

アレルギー専用の鼻炎薬(アレグラFX・クラリチンEX)

項目 アレグラFX クラリチンEX
成分 フェキソフェナジン ロラタジン
飲み方 1回1錠、1日2回(朝・夕) 1回1錠、1日1回(食後)
対象年齢 15歳以上 15歳以上
一緒に飲めない薬(主なもの) ほかのアレルギー用薬・鼻炎薬、抗ヒスタミン剤を含む内服薬(かぜ薬、咳止め、乗り物酔い薬など)、アルミニウム・マグネシウムを含む制酸剤、エリスロマイシンなど ほかのアレルギー用薬・鼻炎薬、抗ヒスタミン剤を含む内服薬(かぜ薬、咳止め、乗り物酔い薬など)、エリスロマイシン、シメチジン
区分 第2類医薬品 第2類医薬品

どちらも、服用前後はお酒を飲まないこと、授乳中の人は服用しないか授乳を避けることになっています。1週間ほど飲んでも良くならないときは相談し、良くなっても2週間を超えて飲む場合も相談します。

花粉症の場合、添付文書では、花粉が飛び始める時期や症状が出始めた早い時期から飲み始めると効果的とされています。

 

【第2類医薬品】クラリチンEX(28錠*2箱セット(セルフメディケーション税制対象))[眠くなりにくい 1日1回 花粉症 ロラタジン]
💡 かぜの鼻水に使える?アレグラFX・クラリチンEXの効能は「花粉、ハウスダストなどによる鼻のアレルギー症状」です。添付文書では、「アレルギー性鼻炎か、かぜなどほかの原因かわからない人」は服用前に相談することになっています。かぜの鼻水がつらいときは、薬剤師に症状を伝えて選んでもらいましょう。

👉 アレグラとクラリチンの違いをくわしく比べたい方はこちら

 

鼻づまり成分入りの鼻炎薬

鼻づまりがつらいときに選ばれるのが、鼻の血管を収縮させる成分(プソイドエフェドリンなど)を含む鼻炎薬です。たとえばパブロン鼻炎カプセルSα(指定第2類医薬品)は、プソイドエフェドリン、抗ヒスタミン成分のカルビノキサミン、ベラドンナ総アルカロイド、無水カフェインを組み合わせています。

このタイプは、飲めない人や一緒に飲めない薬が多くなります。パブロン鼻炎カプセルSαの添付文書では、次のようになっています。

  • 服用できない人:前立腺肥大による排尿困難がある人、高血圧・心臓病・甲状腺機能障害・糖尿病の人
  • 一緒に飲めない薬:ほかの鼻炎薬、抗ヒスタミン剤を含む内服薬(かぜ薬、咳止め、乗り物酔い薬、アレルギー用薬など)、プソイドエフェドリンを含む内服薬、胃腸鎮痛鎮痙薬
  • そのほか:服用後は車の運転などをしない。長期連用・過量服用をしない
  • 服用前に相談する人:妊娠中・授乳中の人、高齢者、緑内障・腎臓病の人、MAO阻害剤(セレギリンなど)で治療を受けている人など

5〜6日飲んでも良くならないときは、服用をやめて相談します。

 

2026年5月から「指定濫用防止医薬品」に

2026年5月1日から、プソイドエフェドリン、メチルエフェドリン、ジフェンヒドラミンなど8つの成分を含む市販薬(飲み薬)が「指定濫用防止医薬品」になりました。鼻炎薬にもこれらの成分を含むものがあります。

これらを買うときは、年齢や、ほかの薬の使用状況などを確認されます。18歳未満は小容量の製品(鼻炎用内服薬は7日分以下)しか買えません。

 

飲み合わせの注意

⚠️ 鼻炎薬・かぜ薬・咳止め・乗り物酔い薬を重ねない
鼻炎薬には抗ヒスタミン成分が入っています。かぜ薬、咳止め、乗り物酔い薬、睡眠改善薬などにも同じ系統の成分が入っていることが多く、重ねると眠気などが強く出るおそれがあります。添付文書でも、これらと一緒に飲まないこととされています。

病院で抗アレルギー薬をもらっている人は、市販の鼻炎薬を足さないでください。

 

妊娠中・授乳中・子ども・高齢者

  • 妊娠中:アレグラFX、クラリチンEX、パブロン鼻炎カプセルSαは、いずれも服用前に相談することになっています
  • 授乳中:アレグラFX、クラリチンEXは、添付文書で「服用しないか、服用する場合は授乳を避ける」とされています。国立成育医療研究センターの「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」の一覧には、医師が処方するフェキソフェナジンやロラタジンが載っていますが、市販薬は添付文書の指示が優先です。授乳中に鼻炎の薬が必要なときは、医師に相談してください
  • 子ども:ここで紹介した製品は、いずれも15歳未満は服用できません。子どもの鼻水・鼻づまりは、年齢に合った製品を選ぶか、小児科に相談してください
  • 高齢者:いずれも服用前に相談することになっています

👉 子どもの鼻水・鼻づまりに使える市販薬はこちら

 

よくある質問

Q. 仕事や運転があるときは?

アレグラFX・クラリチンEXは、添付文書に服用後の運転を禁止する記載がありません。ただし、薬の感じ方には個人差があります。眠気を感じたときは運転を控えてください。鼻づまり成分入りの総合タイプは、服用後の運転をしないことになっています。

Q. 飲み薬と点鼻薬は一緒に使っていい?

組み合わせによって注意点が違います。たとえば点鼻薬にも抗ヒスタミン成分が入っているものがあります。使う前に薬剤師に相談してください。

👉 点鼻薬の種類と正しい使い方はこちら

 

まとめ

  • アレグラFX・クラリチンEXはアレルギー専用。かぜの鼻水かわからないときは相談
  • 鼻づまり成分入りの鼻炎薬は、高血圧・心臓病・前立腺肥大などがある人は飲めないものがある。服用後の運転は不可
  • 鼻炎薬・かぜ薬・咳止め・乗り物酔い薬は重ねない
  • 授乳中は、市販薬は添付文書の指示が優先。必要なら医師に相談
  • 黄色や緑色の鼻水と顔の痛み、高い熱、息苦しさは受診

👉 花粉症の市販薬の選び方はこちら

 

参照元

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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