【薬剤師監修】最強はどれ?花粉症の市販薬「強さ」ランキング!アレグラで効かない時の対処法

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【記事監修】 現役薬剤師(現場経験15年以上)

  • ✅ 監修者:当サイト提携薬剤師
  • ✅ 専門資格:認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師
  • ✔ 15年以上にわたり、累計10万枚以上の処方箋を扱った豊富な臨床経験。
  • ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
  • ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
  • ✔ 本記事は、公的データ(厚生労働省等)に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

「アレグラを飲んでいるのに鼻水が止まらない」「市販薬で一番強いのはどれ?」と悩んでいる方も多いと思います。

花粉症の薬選びでは「最強」を探すよりも、「症状・眠気・生活スタイル」に合った薬を選ぶことが大切です。

 

Table of Contents

花粉症の市販薬は強さより「眠気と生活スタイル」で選ぶのが正解

花粉症治療では、現在は第一世代抗ヒスタミン薬よりも、眠気などの副作用が少ない第二世代抗ヒスタミン薬が中心に使われています。

市販薬もこの第二世代をベースに、「眠気の少なさ」「効果の強さ」「服用回数」などのバランスをみながら選ぶことが重要です。

 

【薬剤師監修】花粉症薬の成分別比較一覧表

世代 成分名 (代表的な商品名) 強さ 眠気 車の運転




(主流)
フェキソフェナジン
(アレグラFXなど)
★☆☆
(マイルド)
ほぼなし 可能
ロラタジン
(クラリチンEXなど)
★★☆
(バランス)
ほぼなし 可能
エピナスチン
(アレジオン20など)
★★☆
(バランス)
少ない 禁止
セチリジン
(ストナリニZなど)
★★★
(しっかり)
あり 禁止



クロルフェニラミン
(パブロン鼻炎カプセルSαなど)
★★★
(即効性)
かなり強い
口が渇く
禁止

※「強さ」は臨床データに基づく一般的な目安です。
※第一世代は即効性に優れますが、強い眠気や口の渇きが出やすいため、現在は第二世代(アレグラ等)が治療の主流となっています。

 

アレグラが効かない原因と薬剤師がすすめる次の対処法

「アレグラを飲んでいるのに鼻水が止まらない」「全然効いている気がしない」というご相談は、薬局でも非常に多いケースです。

アレグラ(フェキソフェナジン)は眠気が少なく安全性が高い一方で、人によっては抗アレルギー作用がマイルドに感じられることがあります。

もしアレグラで効果が不十分な場合、以下の3つのパターンで対策を検討します。

 

① 同じ「第二世代」の中で、より強めの成分に切り替える

アレグラと同じ「第二世代」の仲間でも、成分を変えるだけでスッと楽になることがあります。ステップアップの候補としては以下が代表的です。

  • アレジオン20(エピナスチン): アレグラよりも効果がしっかりしており、1日1回の服用で済むため人気です。
  • ストナリニZ・コンタック鼻炎Z(セチリジン): 第二世代の中でも特に効果が強いとされています。ただし、アレグラに比べると眠気が出やすいため、就寝前の服用がベストです。

 

② 「第一世代」を一時的なレスキューとして使う

どうしても今すぐ鼻水を止めたい!という時だけ、即効性の高い第一世代(クロルフェニラミンマレイン酸塩など)が含まれる薬をスポットで使う方法があります。

ただし、非常に眠気が強いため、車の運転をする前などは絶対に避けてください。

 

③ 飲み薬を変えるのではなく「点鼻ステロイド」を足す

薬の強さを上げて眠くなるのが嫌な方は、内服薬はアレグラのまま、点鼻ステロイド(ナザールαAR、パブロン鼻炎アタックJLなど)を併用するのが、医療現場でも推奨される非常に賢い選択です。

鼻の粘膜の炎症に直接働くため、眠気を増やさずに症状を劇的に抑えられる可能性が高まります。

 

⚠️ 自己判断での「薬の併用」は厳禁です

「アレグラが効かないから、別の鼻炎薬も一緒に飲む」といった市販薬同士の併用は、成分の重複による副作用(強い眠気、排尿困難、意識の混濁など)のリスクがあり非常に危険です。

【薬剤師から伝えたい安全なステップ】

  • 飲み合わせの確認: 既に他の薬(風邪薬や漢方など)を飲んでいる場合は、必ずお薬手帳を持って薬剤師に確認してください。
  • 成分の切り替え: 「効かない」と感じた時は、足すのではなく「成分を切り替える」のが基本です。
  • 受診のタイミング: 市販薬を1週間使っても生活に支障がある、あるいは喉の激痛や黄色の鼻水が出る場合は、耳鼻咽喉科を受診してください。

現場の薬剤師より:
「どの薬を選べばいいか分からない」「今の薬を飲み切ってから変えるべき?」といった些細な疑問でも構いません。

ドラッグストアの薬剤師や登録販売者に「今飲んでいる薬」と「改善したい症状」を伝えてください。

それが、あなたにとっての「最強の1錠」を見つける一番の近道です。

 

第二世代抗ヒスタミン薬は、第一世代抗ヒスタミン薬に比べて、中枢神経抑制作用や抗コリン作用が弱く、眠気や口渇などの副作用が軽減されており、現在の花粉症治療で主流となっている。

出典:eヘルスクリニック「花粉症の抗ヒスタミン薬の効果や特徴とは?~第一世代と第二世代~」

 

また、花粉症は「つらくなってから対処する」のではなく、飛散が始まる前から薬を使う「初期療法」によって、シーズン中の症状を軽くできることが示されています。

ここを押さえておくと、市販薬の効果をより引き出しやすくなります。

 

初期療法とは、「花粉が舞うよりも前から」治療を開始する方法です。

花粉が舞う時期に先駆けて薬を服用することで、粘膜が過敏な状態になることを事前に防ぎます。

なお、初期療法の開始時の目安は、「花粉が舞う1~2週間程度前から」です。

出典:せき耳鼻咽喉科クリニック「花粉症・アレルギー」

 

第二世代抗ヒスタミン薬とは?市販花粉症薬の成分と特徴を解説

第二世代抗ヒスタミン薬は、「眠気が少ない」「作用時間が長い」ことから、花粉症治療の中心となっています。

市販薬でも、フェキソフェナジン(アレグラ)、ロラタジン(クラリチン)、エピナスチン(アレジオン)、セチリジン(ストナリニZなど)といった第二世代が主力です。

 

このように、同じ第二世代抗ヒスタミン薬でも、「眠気がとても少ない薬」と「眠気は出やすいがしっかり効く薬」があり、人によって合う薬が異なります。

市販薬を選ぶときは、成分名と特徴を知っておくと、自分に合った1剤を選びやすくなります。

 

代表的な成分名 眠気の少なさ 1日の回数 特徴
フェキソフェナジン ◎(極めて少ない) 2回 迷ったらまずはこれ。

車の運転も可能。

ロラタジン ◎(極めて少ない) 1回 1回で長く効く。

眠気が非常に少ない。

エピナスチン ○(少なめ) 1回 バランス型。

寝る前の服用で朝も楽に。

セチリジン △(出やすい) 1回 効果重視。

就寝前の服用を推奨。

※市販薬の成分ごとの一般的な傾向です。

体質により個人差があります。

 

 

主要な花粉症市販薬を成分別に比較|効果と眠気の違い

アレグラFX(成分:フェキソフェナジン塩酸塩)

フェキソフェナジンは、「眠気の少ない第二世代抗ヒスタミン薬」としてよく紹介されます。

車の運転をする方や、仕事・勉強で眠気を避けたい場合に選ばれやすい成分です。

その一方で、「眠気が少ないぶん、他の成分に比べると効き目がマイルド」と感じる方もいます。

つらい症状が続く場合は、「効いていない」と自己判断する前に、服用タイミングや花粉の飛散状況なども含めて見直していくことが大切です。

 

クラリチンEX(成分:ロラタジン)

ロラタジンも、眠気が少ない第二世代抗ヒスタミン薬の代表的な成分です。

1日1回の服用でよい製剤が多く、「飲み忘れを減らしたい」「毎日決まった時間に飲みたい」という方に向いています。

 

アレジオン20(成分:エピナスチン塩酸塩)

エピナスチンは、効果と眠気のバランスがよい第二世代抗ヒスタミン薬として位置づけられています。

フェキソフェナジンでは物足りないけれど、強い眠気は避けたい人の選択肢になり得る成分です。

 

ストナリニZなど(成分:セチリジン塩酸塩)

セチリジンは、第二世代の中でも「効果がやや強いが、眠気が出やすい」成分として説明されることが多いです。

夜寝る前に飲み、朝の強い症状を抑えるような使い方がされることがあります。

このように成分ごとの特徴を知っておくと、「アレグラが効かない」と感じた時にも、第二世代の範囲で安全に成分変更を検討しやすくなります。

 

医療ガイドラインに基づく正しい花粉症治療と初期療法の重要性

花粉症治療の基本方針としては、「初期療法」と「症状に応じた薬剤の組み合わせ」が重要とされています。

耳鼻咽喉科の専門医や公的機関の情報を総合すると、以下の2点がポイントです。

  • 花粉飛散開始の1〜2週間前から第二世代抗ヒスタミン薬を開始する「初期療法」。
  • 鼻づまりが強い場合は、内服薬に加えてステロイド点鼻薬を併用する。

花粉症の治療では、花粉の飛散が本格化する前から、抗ヒスタミン薬などの対症療法薬を開始する「初期療法」が有効とされています。

鼻の症状が強い場合には、内服薬に加えてステロイド点鼻薬を併用することで、症状をより効果的に抑えることができます。

出典:花粉症レスキュー隊「医療機関での診療

このようなガイドライン的な方針をふまえると、「アレグラをもっと強い薬に変える」だけでなく、「点鼻ステロイド薬を組み合わせる」という選択肢も、症状改善の重要な柱になります。

 

Q&A形式で疑問を解消!【現場の薬剤師からのアドバイス】

Q. アレグラを飲んでいるのに全然効きません…。

もっと強い市販薬に変えてもいいですか?

A. アレグラ(フェキソフェナジン)は「眠気が少ない」かわりに、人によっては「効き方がやさしい」と感じることがあります。

そのため、同じ第二世代の中で、エピナスチン(アレジオン)やセチリジン製剤へ切り替えるケースは実際にあります。

ただ、セチリジンは眠気が出やすい成分として知られているので、運転が多い方や、日中の仕事に集中したい方には注意が必要です。

自己判断で2種類以上の抗ヒスタミン薬を同時に飲んだり、用量を増やしてしまうと危険なので、「いつ症状がつらいか」「眠気はどこまで許容できるか」を薬剤師に伝えて、一緒に最適な薬と飲み方を決めていくのがおすすめです。

 

アレグラで改善しないときの具体的ステップアップ方法

「アレグラを飲んでいるのに症状が治まらない」と感じるとき、原因は「成分の合う・合わない」だけでなく、「服用開始が遅い」「点鼻薬が足りない」「症状のタイプが違う」など複数の要因が重なっていることが多いです。

ここでは、医療現場でもよく用いられるステップアップの考え方を紹介します。

 

① 第二世代抗ヒスタミン薬の範囲で成分変更を検討する

先ほど触れた通り、第二世代抗ヒスタミン薬には「眠気少なめ・効き目マイルド」「眠気やや多め・効き目しっかり」といった違いがあります。

「眠気をできるだけ増やしたくない」場合はアレジオン・クラリチン系へ、「多少の眠気よりも症状を優先したい」場合はセチリジン系へ、といった方向性で検討されることがあります。

 

② ステロイド点鼻薬を併用して鼻づまりを抑える

鼻づまりが強いタイプの花粉症では、内服の抗ヒスタミン薬だけでは十分に改善しないことがあります。

この場合、ステロイド点鼻薬を併用することで、鼻粘膜の炎症を直接抑え、鼻づまり・くしゃみ・鼻水全体をコントロールしやすくなります。

【薬剤師が教える点鼻薬のコツ】

ステロイド点鼻薬は、ノズルの先端を「鼻の穴の外側(耳の方)」に向けて噴霧するのがコツです。

真ん中の仕切り(鼻中隔)に向けてしまうと、粘膜を傷つけたり出血の原因になることがあります。

また、数日継続することで効果が安定してくるため、即効性がないからとすぐにやめず、まずは3〜5日続けてみましょう。

 

花粉症の点鼻薬治療では、ステロイド点鼻薬が基本となります。

内服薬だけでは改善しない鼻詰まりに対しても有効であり、長期的な安全性も確認されています。

出典:いいだ内科クリニック「花粉症の点鼻薬は何が良いの?」

 

③ 水っぽい鼻水が多い場合は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を検討する

透明でサラサラした鼻水が止まらないタイプの花粉症・アレルギー性鼻炎には、漢方薬の小青竜湯が選択肢になることがあります。

眠気が少ないため、抗ヒスタミン薬で眠気がつらい方にも検討されることがあります。

 

小青竜湯の鼻アレルギーや花粉症に対する改善効果は、多くの臨床報告があります。

本方は、水様性鼻水、くしゃみ、鼻閉、流涙を伴う鼻かぜ、鼻アレルギー・花粉症などに用いられます。

出典:病気の悩みを漢方で「漢方薬名の意味:小青竜湯」

 

ただし、小青竜湯には麻黄などの生薬も含まれるため、高血圧や心疾患のある方、妊娠中・授乳中の方では注意が必要です。

長期の自己判断ではなく、医師・薬剤師に相談したうえで使用するようにしましょう。

 

花粉症市販薬の副作用と安全な飲み方を薬剤師が解説

第二世代抗ヒスタミン薬は比較的安全性が高いとはいえ、眠気・めまい・口渇などの一般的な副作用や、まれな重篤な副作用が全くないわけではありません。

特に、強いアレルギー反応や肝機能障害などは、添付文書でも注意喚起されています。

 

【薬剤師からのお願い】

「市販薬だから強くないだろう」「前に飲んで問題なかったから大丈夫」と考えて、自己判断で量を増やしたり、複数の花粉症薬を同時に飲むのはとても危険です。

とくに、持病で他の薬を飲んでいる方や、高血圧・心臓病・肝臓や腎臓の病気がある方、妊娠中・授乳中の方は、必ず医師や薬剤師に相談してから市販薬を選んでください。

もし服用中に以下のような症状が出た場合は、重大な副作用の初期症状である可能性があるため、すぐに服用を中止して医療機関を受診してください。

  • アナフィラキシー症状: 服用後すぐのじんましん、声のかすれ、喉のゆ着感(詰まった感じ)など
  • 肝機能障害: 全身の激しいだるさ、皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)など
  • けいれん・意識障害: 筋肉のピクつき、意識がボーッとする、意識の混濁など
  • 抗コリン作用による症状: 異常な口の渇き、尿が出にくい(排尿困難)など

受診の際は、お薬手帳や服用中の薬が分かるものを持参していただくと、原因の特定や安全な治療につながりやすくなります。

「これくらいなら大丈夫」と我慢せず、少しでも不安を感じたら遠慮なく薬剤師に相談してくださいね。

⚠️ こんな場合は早めに医療機関(耳鼻咽喉科など)へ

  • 市販薬を1週間使っても、日常生活に支障が出るほど症状が改善しない。
  • 鼻水に色がつき、ドロっとしてきた(副鼻腔炎などの可能性)。
  • 激しい喉の痛み、咳、38度以上の発熱がある。
  • 片方の鼻だけが極端に詰まる、または顔の周りに痛みを感じる。

 

花粉症治療で得られる効果と次に取るべき行動まとめ

花粉症の治療薬は、「症状ゼロ」を目指すというより、「日常生活や睡眠に支障が出ないレベルまで症状をコントロールする」目的で使われます。

適切に第二世代抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬、必要に応じて小青竜湯などを組み合わせることで、仕事や勉強のパフォーマンス低下を防ぎやすくなります。

 

さらに、スギ花粉症などでは、アレルゲン免疫療法(舌下・皮下)による長期的な体質改善も選択肢として提示されています。

市販薬でコントロールが難しい重症例では、耳鼻咽喉科やアレルギー科で専門的な治療を相談することも重要です。

 

まとめ|花粉症の市販薬は「最強」より症状別で選ぶ!アレグラで効かない時の正しい対処法

  • 花粉症の市販薬は「最強」を探すより、眠気と効果のバランスで選ぶことが重要
  • 現在の主流は副作用が少ない第二世代抗ヒスタミン薬(アレグラ・クラリチン・アレジオンなど)
  • アレグラで効かない場合は成分変更やステロイド点鼻薬の併用が有効
  • 即効性の第一世代薬は眠気が強く、レスキュー的使用に限定すべき
  • 初期療法や正しい使い方を知ることで市販薬の効果を最大限引き出せる

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は認定薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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