

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
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- ✔ 本記事は、公的データ・各製品添付文書に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
✔ 子どもの鼻水・鼻づまりの原因(風邪かアレルギーか)の見分け方
✔ 年齢別に使える市販薬の一覧(3か月・1歳・5歳・7歳の壁)
✔ 鼻吸引・生理食塩水など薬以外の対処法
✔ 市販薬を使う際の注意点(年齢制限・コデイン禁止など)
✔ すぐに受診すべき症状
子どもが鼻水・鼻づまりで苦しそうにしているとき、「市販薬を使っても大丈夫?」「何歳から使える?」「病院へ行くべき?」と迷う保護者の方は少なくありません。
子ども用の市販鼻炎薬は、年齢によって使用できる製品や成分が大きく異なります。
一部のシロップ剤などは生後3か月から使用できるものがありますが、2歳未満では自己判断で市販薬を使用せず、医師の診察を優先することが推奨されています。
アレルギー専用の鼻炎薬(チュアブル錠など)は5歳または7歳からが目安です。年齢制限を守らず大人用の薬を量を減らして使うことは禁止されています。
子どもの鼻水の原因を見分ける【風邪かアレルギーか】
【図①】子どもの鼻水・鼻づまりの原因の見分け方
| チェックポイント | 風邪の可能性 | アレルギー(花粉症等)の可能性 |
|---|---|---|
| 鼻水の色 | 透明→黄色・緑色に変化 | サラサラの透明が続く |
| 発熱の有無 | 37〜38℃台の発熱を伴うことが多い | 発熱はないことが多い |
| くしゃみ | 出ることもある | 連続したくしゃみが多い |
| 目のかゆみ | 通常はない | 目をこする・かゆがる |
| 続く期間 | 通常5〜7日で改善 | 原因(花粉等)がある間ずっと続く |
※図①:子どもの鼻水・鼻づまりの原因の見分け方(gran-clinic.jp作成・小児科学的知見に基づく)
子どもの風邪は主に鼻のウイルス感染が原因で、くしゃみ・鼻づまり・鼻水が三大症状とされています。
一方、近年は季節性アレルギー(花粉症)を発症する子どもの割合も上昇しており、0〜4歳でもアレルギー性鼻炎を発症することがあります。
症状だけでは風邪とアレルギーの区別が難しいこともあるため、判断に迷う場合や症状が長引く場合は、小児科または耳鼻咽喉科を受診しましょう。
年齢別に使える市販薬の一覧
| 年齢の目安 | 使える薬のタイプ | 注意点 |
|---|---|---|
| 生後3か月未満 | 市販薬は原則使用不可 | 必ず小児科を受診する |
| 生後3か月〜2歳未満 | 一部の鼻炎シロップ・外用タイプ(鼻に塗るもの) | 医師の診察を優先。やむを得ない場合のみ市販薬 |
| 1歳〜 | 一部の鼻炎顆粒・シロップ剤 | 製品ごとに対象年齢が異なるため必ず確認 |
| 5歳〜 | 一部のアレルギー専用チュアブル錠(5歳から使える製品など) | 水なしで飲める製品が多い |
| 7歳〜 | 選択肢がさらに広がる(一部の鼻炎薬・点鼻薬) | 保護者の指導のもとで使用 |
※表①:年齢別に使用できる市販鼻炎薬の目安(gran-clinic.jp作成・各製品添付文書に基づく。製品ごとに対象年齢は異なるため必ず個別確認が必要)
症状別・選ぶべき成分
くしゃみ・透明な鼻水が中心(アレルギーが疑われる場合)
眠気が少ない第2世代抗ヒスタミン薬(フェキソフェナジンなど)が選択肢になります。継続して服用することで症状の悪化を防ぐ効果も期待できます。
鼻づまりが強い場合
鼻づまりが強い場合は、プソイドエフェドリン塩酸塩やフェニレフリン塩酸塩など鼻粘膜の腫れを和らげる成分を含む製品が選択肢になります。対象年齢や使用期間は製品ごとに異なるため、必ず添付文書を確認してください。
風邪に伴う鼻水(発熱・咳を伴う場合)
鼻水に加えて咳や発熱など複数の症状がある場合は、年齢に応じた子ども用総合感冒薬が選択肢になります。
症状が「鼻水だけ」など限定的な場合は、不要な成分(咳止め・解熱剤など)が入っていない、その症状に特化した薬を選ぶことが望ましいとされています。
👉 子どもに飲ませていい市販薬の年齢別一覧はこちら
薬を使わない対処法【鼻吸引・生理食塩水】
【図②】薬を使わない鼻水・鼻づまりの対処法
| 方法 | 内容 | 注意点 |
|---|---|---|
| 鼻吸引器での吸引 | 電動・手動の鼻吸引器で鼻水を物理的に除去 | 薬を使わない対処法として有効 |
| 生理食塩水の点鼻(またはベビー用鼻スプレー) | 乾いた鼻水を柔らかくして鼻づまりを和らげる | 薬分(血管収縮剤など)が含まれる市販の「点鼻薬」は子どもの使用に注意が必要ですが、市販の赤ちゃん用塩水スプレー等は生後間もなくから使用可能です |
| 加湿 | 室内の湿度を保つことで鼻粘膜の乾燥を防ぐ | 湿度40〜60%を目安に |
| 水分補給 | こまめな水分補給で鼻水を柔らかく保つ | 脱水予防にもなる |
※図②:子どもの鼻水・鼻づまりへの非薬物的対処法(gran-clinic.jp作成)
風邪による鼻水は5〜7日程度で改善することが多いものの、小さな子どもでは2週間ほど続くこともあります。
症状が悪化したり長引いたりする場合は受診しましょう。
市販薬使用時の注意点
コデイン系咳止め成分は12歳未満禁止
複数の症状に対応した子ども用風邪薬の中には咳止め成分が含まれるものがありますが、コデインリン酸塩・ジヒドロコデインリン酸塩配合の製品は12歳未満への使用が禁止されています。成分表示を必ず確認してください。
用法・用量を厳守する
用法・用量は薬効を最大化させ、副作用を最小限に抑えるために定められています。1日の服用タイミング・回数・量を必ず守り、飲み忘れた分をまとめて服用することは避けてください。
長期間の使用は避ける
市販薬を漫然と長期間使用すると、副作用のリスクが高まる可能性があります。症状が改善した場合は市販薬の使用を中止し、症状が長引く・強い場合は医師の診察を受けてください。
すぐに受診すべき症状
⚠️ 以下のいずれかに当てはまる場合は速やかに小児科・耳鼻咽喉科を受診してください:
- 生後3か月未満の発熱・鼻水
- 38℃以上の発熱や全身の倦怠感
- 息苦しさ・ぜーぜー・ヒューヒューという音がする
- 市販薬を2〜3日使用しても改善しない・悪化する
- 水分や食事が摂れない・ぐったりしている
- 夜間のいびきが激しい・呼吸が止まる
- 薬を飲んだ直後にじんましん・呼吸困難・顔や喉の腫れ(アナフィラキシーの可能性)
鼻水の背景には中耳炎や副鼻腔炎などの病気が隠れていることもあります。
市販薬は一時的な症状緩和として活用し、症状が改善しない場合や悪化する場合は早めに医療機関を受診してください。
まとめ|子どもの鼻水・鼻づまり市販薬の選び方
- 透明な鼻水や連続したくしゃみはアレルギー性鼻炎、発熱や全身症状を伴う場合は風邪の可能性があります
- 生後3か月未満は市販薬使用不可。2歳未満は医師の診察を優先
- 5歳〜7歳からアレルギー専用の鼻炎薬が選択肢に加わる
- コデイン系咳止め成分は12歳未満禁止
- 鼻吸引・生理食塩水・加湿は薬を使わない有効な対処法
- 2〜3日使っても改善しない・発熱を伴う・呼吸が苦しそうな場合は受診を優先
【重要:免責事項とお願い】
この記事は認定薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)






