【薬剤師監修】子どもに市販薬を飲ませていい?年齢別の基本ルールと使えない薬・飲ませ方

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  • ✔ 本記事は、添付文書・厚生労働省・メーカー公開情報に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

📋 この記事の結論
✔ 市販薬は、原則として生後3か月未満は使わず、1歳未満は医師の診療を優先するものがほとんど
✔ 大人の薬を量を減らして飲ませない。使える年齢と量は製品ごとに決まっている
✔ 子どもの解熱剤はアセトアミノフェンの子ども用製品。ロキソニンS・イブA錠・カロナールA・タイレノールAなどは15歳未満は使えない
✔ かぜ薬は2歳未満は医師の診療を優先。コデイン類を含む咳止めは12歳未満は使えない
✔ 熱性けいれんを起こしたことがある子は、眠くなる抗ヒスタミン成分(鼻炎薬・かぜ薬など)を使う前に相談

 

子どもが急に熱を出したとき、「家にある市販薬を飲ませていいのか」と迷った経験がある保護者の方は多いと思います。

この記事では、各製品の添付文書、メーカーと公的機関の情報をもとに、子どもに市販薬を使うときの基本ルールと、年齢ごとの注意点を整理します。

 

⚠️ 市販薬を使わずに受診を

  • 生後3か月未満の赤ちゃんの発熱
  • ぐったりしている、呼びかけへの反応が悪い
  • けいれんを起こした
  • 水分がとれない、おしっこが少ない
  • 呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている

夜間・休日に迷ったときは、子ども医療電話相談(#8000)も利用できます。

 

子どもに市販薬を使う前の3つのルール

1. 生後3か月未満は使わない・1歳未満は受診を優先

第一三共ヘルスケアは、「市販薬の場合、原則3ヵ月未満は使用不可、1歳未満は医師の診療を優先させるものがほとんど」と案内しています。

2. 大人の薬を量を減らして飲ませない

子どもには使えない成分もあり、使える年齢と量は製品ごとに決まっています。大人の薬を割ったり減らしたりして飲ませるのはやめて、子ども用の製品を選ぶか、薬剤師に相談してください。

3. 箱の「年齢」と「量」を必ず確認

同じブランド名でも、製品によって使える年齢が違います。購入前に、説明書の「用法・用量」を確認しましょう。

 

解熱剤:子どもに使えるのはアセトアミノフェンの子ども用製品

子どもの解熱剤は、アセトアミノフェンが成分の子ども用製品を選びます。

製品 剤形 使える年齢
小児用バファリンCII 錠剤(アセトアミノフェン33mg) 3歳以上15歳未満
キオフィーバ 坐薬(アセトアミノフェン100mg) 1歳以上12歳まで(1歳未満は使わない)。1日1回、2日続けて使わない

出典:各製品の添付文書(2026年10月時点)

15歳未満は使えない解熱鎮痛薬(例)

  • ロキソニンS(ロキソプロフェン)
  • イブA錠(イブプロフェン)
  • カロナールA・タイレノールA(アセトアミノフェンでも大人用は15歳以上)

また、アスピリンなどサリチル酸系の解熱鎮痛薬は、水痘(水ぼうそう)やインフルエンザの15歳未満の子どもへの使用について注意喚起されています。

解熱剤は、体温の数字だけで使うかどうかを決める薬ではありません。熱でつらそうで眠れない、水分がとれないときに使います。

👉 子どもの解熱剤は何度から使う?使うタイミングと受診の目安はこちら

👉 インフルエンザが疑われるときの解熱剤はこちら

 

かぜ薬・咳止め・鼻炎薬

かぜ薬は2歳未満は受診を優先

子ども用のかぜ薬や鼻炎薬(シロップなど)の添付文書には、「2才未満の乳幼児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させる」と書かれています。

コデイン類を含む咳止めは12歳未満は使えない

コデインやジヒドロコデインを含む咳止めは、12歳未満は服用できません。厚生労働省が、小児の呼吸抑制のリスクを減らすため、一般用医薬品の「してはいけないこと」に12歳未満を加えるよう改訂を指示しています。

熱性けいれんを起こしたことがある子は、眠くなる抗ヒスタミン成分に注意

日本小児神経学会の熱性けいれん診療ガイドライン(2015)では、熱が出ているときに鎮静性の抗ヒスタミン薬を使うと、けいれんの持続時間を長くする可能性があるため推奨されないとしています。子ども用の鼻炎薬やかぜ薬には、クロルフェニラミンなどの鎮静性の抗ヒスタミン成分が入っていることがあります。熱性けいれんを起こしたことがある子は、使う前に医師・薬剤師に相談してください。

 

💡 子ども用の鼻炎シロップの例:宇津こども鼻炎シロップA(指定第2類医薬品)は、生後3か月から使えますが、抗ヒスタミン成分のd-クロルフェニラミンを含みます。2歳未満は医師の診療を優先し、ほかの鼻炎薬・かぜ薬・咳止めなどと一緒に使わないことになっています。
【第(2)類医薬品】宇津こども鼻炎シロップA(120ml(セルフメディケーション税制対象))【宇津こどものお薬】

鼻水で眠れないときは、鼻水を吸引する器具で取り除いてあげる方法もあります。

👉 子どもの鼻水・鼻づまりに使える市販薬はこちら

 

整腸剤・胃薬

  • 整腸剤:新ビオフェルミンS細粒は生後3か月から、錠剤は5歳から飲めます。下痢が強いとき、水分がとれないときは受診を優先してください
  • 胃薬:ガスター10は15歳未満は服用できません。子どもの腹痛や吐き気は、市販の胃薬で様子を見ずに小児科に相談しましょう

 

年齢別の目安

年齢 考え方
生後3か月未満 市販薬は使わない。熱があればすぐ受診
3か月〜1歳未満 医師の診療を優先。使える製品は限られる
1〜2歳 かぜ薬・鼻炎薬は医師の診療を優先。解熱剤は年齢に合った子ども用製品
3〜11歳 子ども用の製品を年齢どおりの量で。コデイン類は使えない
12〜14歳 大人用の多くの薬(ロキソニンS・イブA錠・ガスター10など)はまだ使えない

※目安です。必ず製品ごとの説明書を確認してください。

 

飲ませ方のポイント

  • 粉薬:少量の水でペースト状にして、上あごや頬の内側に塗り、すぐに水かぬるま湯を飲ませる方法があります(国立成育医療研究センター)
  • 混ぜるとき:少量のアイスクリームなどに混ぜる方法があります。ミルクに混ぜると、ミルク嫌いになることがあるので避けましょう。ジュースで溶かすと苦味が出る薬もあります
  • はちみつは1歳未満に与えない:乳児ボツリヌス症の原因になることがあるため、厚生労働省は1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えないよう呼びかけています
  • 服薬補助ゼリー:おくすり飲めたねなどを使う方法もあります

 

👉 苦い粉薬を何に混ぜていいか(抗生物質の飲ませ方)はこちら

 

飲んですぐ吐いたら

国立成育医療研究センターは、飲んですぐ吐いた場合は同じ1回分をもう一度飲ませ、30分以上たってから吐いた場合は、薬が吸収された可能性があるのでもう一度飲ませる必要はないと案内しています。

👉 子どもが薬を吐いたときの判断の目安はこちら

 

まとめ

  • 市販薬は原則3か月未満は使わず、1歳未満は受診を優先
  • 大人の薬を量を減らして飲ませない
  • 解熱剤はアセトアミノフェンの子ども用製品。大人用の解熱鎮痛薬は15歳未満不可
  • かぜ薬は2歳未満は受診優先。コデイン類は12歳未満不可
  • 熱性けいれんの既往がある子は、眠くなる抗ヒスタミン成分の前に相談

 

参照元

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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