

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
- ✅ 監修・運営責任者:佐藤(管理薬剤師・現場経験15年以上)
- ✅ 専門資格:研修認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師
- ✔ 15年以上にわたり、累計10万枚以上の処方箋を扱った豊富な臨床経験。
- ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
- ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
- ✔ 本記事は、添付文書・メーカー公開情報に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
✔ カロナールの有効成分はアセトアミノフェン。同じ成分の市販薬にカロナールA・タイレノールA(どちらも1錠300mg)がある
✔ 市販薬は15歳以上が対象で、1回1錠・1日3回まで(1日900mg)。処方薬と同じ量で使ってよいわけではない
✔ かぜ薬の多くにもアセトアミノフェンが入っている。重ねて飲むと量が多くなり、肝臓に負担がかかる
✔ ロキソニンとは働き方が違い、「どちらが強い」とは比べにくい。症状や体の状態で選ぶ
「カロナールが手元にない。市販薬で代わりになる?」「カロナールとロキソニンはどっちが強い?」――薬局でよく受ける質問です。
この記事では、カロナール(処方薬)の添付文書と、カロナールA・タイレノールA(市販薬)の添付文書・メーカー情報をもとに、アセトアミノフェンの特徴、市販薬との違い、注意点を整理します。
カロナール(アセトアミノフェン)とは
カロナールは、アセトアミノフェンを有効成分とする処方薬の解熱鎮痛薬です(製造販売:あゆみ製薬)。錠剤(200mg・300mg・500mg)、細粒、シロップ、坐剤など、いろいろな形があります。
アセトアミノフェンは、主に脳に働いて熱を下げ、痛みをやわらげます。ロキソプロフェンやイブプロフェンなどのNSAIDsと比べると、炎症を抑える作用はほとんどありません。一方で、胃への負担が比較的少ないのが特徴です。
処方薬カロナールの用量(添付文書)
| 使う目的 | 成人の用量 |
|---|---|
| 頭痛・腰痛・歯痛などの鎮痛 | 1回300〜1000mg、4〜6時間以上あける。1日最大4000mg |
| かぜ(急性上気道炎)の解熱・鎮痛 | 1回300〜500mgを頓用。原則1日2回まで、1日最大1500mg |
処方の量は、医師が症状や肝臓の状態などをみて決めています。自己判断で量を増やさないでください。
カロナールの市販薬|カロナールAとタイレノールA
| 項目 | カロナールA | タイレノールA |
|---|---|---|
| 成分(1錠) | アセトアミノフェン300mg | アセトアミノフェン300mg |
| 区分 | 第2類医薬品 | 第2類医薬品 |
| 対象 | 15歳以上 | 15歳以上 |
| 飲み方 | 1回1錠、1日3回まで、4時間以上あける | 1回1錠、1日3回まで、4時間以上あける |
出典:各製品の添付文書
どちらもカロナール錠300と同じ成分・同じ量の錠剤ですが、市販薬として決められた飲み方は1日3回(900mg)までです。処方薬で1回2錠など別の量を指示されている場合でも、市販薬は説明書の量を守ってください。
第一三共ヘルスケアによると、1錠にアセトアミノフェン300mgを含む市販薬は、承認基準により15歳以上が対象です。子どもには、子ども用に量が調整された製品を使うか、医療機関に相談してください。
👉 カロナールの子ども用量・体重別の早見表はこちら
アセトアミノフェンが選ばれやすい場面
インフルエンザが疑われる発熱
インフルエンザのときに一部の解熱鎮痛薬を使うと、脳症などとの関連が指摘されているため、特に子どもではアセトアミノフェンが使われます。大人も、インフルエンザが疑われるときは自己判断でNSAIDsを使わず、医師・薬剤師に相談してください。
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胃が弱い方
NSAIDsで胃が痛くなったことがある方には、胃への負担が比較的少ないアセトアミノフェンが選ばれることがあります。
妊娠中・授乳中の方
妊娠中の解熱鎮痛薬としてアセトアミノフェンが使われることが多いですが、市販薬の添付文書では妊婦は「服用前に相談すること」になっています。自己判断で飲まず、産婦人科や薬剤師に相談してください。
飲みすぎによる肝臓への負担に注意
アセトアミノフェンは主に肝臓で代謝されます。決められた量を超えて飲むと、重い肝障害が起こるおそれがあります。処方薬の添付文書でも、アセトアミノフェンを含むほかの薬(市販薬を含む)と一緒に使わないよう注意されています。
市販の総合かぜ薬には、アセトアミノフェンが入っている製品が多くあります。カロナールやタイレノールAを飲んでいるときに、かぜ薬も一緒に飲むと、アセトアミノフェンが重複して量が多くなります。市販のカロナールA・タイレノールAの添付文書でも、ほかの解熱鎮痛薬やかぜ薬と一緒に飲まないこととされています。
また、市販薬の添付文書では、服用前後の飲酒を避けること、長く続けて飲まないことになっています。
カロナールとロキソニンの違い
| 項目 | アセトアミノフェン(カロナールなど) | ロキソプロフェン(ロキソニンなど) |
|---|---|---|
| 働き | 主に脳に働いて熱を下げ、痛みをやわらげる | 痛み・熱・炎症のもとになる物質を抑える(NSAIDs) |
| 炎症を抑える作用 | ほとんどない | ある |
| 胃への負担 | 比較的少ない | 胃が荒れることがある |
| 市販薬の対象年齢 | 子ども用の製品もある(300mg錠は15歳以上) | 15歳以上 |
どちらが強いかを単純に比べることはできません。炎症をともなう痛み(歯の痛み、ねんざなど)にはNSAIDsが使われることが多く、胃が弱い方やインフルエンザが疑われる発熱にはアセトアミノフェンが選ばれやすい、というように使い分けます。
👉 解熱剤の種類と選び方はこちら
よくある質問
Q. タイレノールとロキソニンを一緒に飲んでいい?
市販薬どうしでは、一緒に飲まないでください。どちらの添付文書でも、ほかの解熱鎮痛薬と一緒に飲まないこととされています。
Q. 空腹時に飲んでも大丈夫?
アセトアミノフェンは胃への負担が比較的少ない薬ですが、処方薬の場合は医師・薬剤師の指示に従ってください。
Q. 毎日飲み続けても大丈夫?
市販薬の添付文書では、長く続けて飲まないこととされています。痛みが続く場合は医療機関を受診してください。頭痛で痛み止めを飲む日が月に10〜15日以上続く場合は、薬の飲みすぎによる頭痛のこともあります。
まとめ
- カロナールの成分はアセトアミノフェン。市販薬ではカロナールA・タイレノールA(1錠300mg)
- 市販薬は15歳以上、1回1錠・1日3回まで。処方薬の量で飲まない
- かぜ薬など、アセトアミノフェンを含むほかの薬と重ねない。飲みすぎは肝臓の負担に
- ロキソニンとは働き方が違う。症状・体の状態で選ぶ
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参照元
- カロナール錠 添付文書(KEGG/JAPIC)
- カロナールA 添付文書(KEGG/JAPIC)
- タイレノールA 添付文書(KEGG/JAPIC)
- 第一三共ヘルスケア|カロナールAは、小児(15歳未満)は服用できますか?
【重要:免責事項とお願い】
この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)









