【薬剤師監修】マグネシウムと便秘薬の関係|サプリとの違い・コーラックMgと刺激性下剤の違い・高マグネシウム血症

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  • ✔ 本記事は、添付文書・PMDAの公開情報に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

📋 この記事の結論
✔ 市販の非刺激性の便秘薬の多くは、酸化マグネシウムが有効成分。腸に水分を集めて便をやわらかくする
✔ マグネシウムのサプリは栄養補給のための食品、便秘薬は医薬品。便秘の改善を目的にサプリを使うものではない
✔ 酸化マグネシウムは、長く飲む人・高齢者・腎臓の働きが弱い人だけでなく、腎機能が正常な便秘の人でも高マグネシウム血症の報告がある
✔ 吐き気・だるさ・ふらつき・脈が遅いなどが出たら、飲むのをやめて受診

 

「マグネシウムのサプリは便秘薬の代わりになる?」「コーラックMgと普通のコーラックは何が違うの?」――薬局でもよく受ける質問です。

この記事では、添付文書やPMDA(医薬品医療機器総合機構)の情報をもとに、酸化マグネシウムの便秘薬の仕組み、刺激性の便秘薬との違い、注意点を整理します。

 

マグネシウムのサプリと便秘薬の違い

項目 マグネシウムのサプリ 酸化マグネシウムの便秘薬
分類 食品(栄養補給) 医薬品(便秘の治療)
目的 食事で不足しがちなマグネシウムを補う 便をやわらかくして排便を促す
量の決まり 食品以外からとる量の上限は成人1日350mg(日本人の食事摂取基準) 添付文書の用法・用量に従う

便秘の改善を目的にサプリの量を増やすのはやめましょう。とりすぎると下痢を起こすことがあり、腎臓の働きが弱い人では高マグネシウム血症の心配もあります。

 

👉 マグネシウムの取りすぎのサインと上限量はこちら

 

酸化マグネシウムが便秘に効く仕組み

酸化マグネシウムは腸で吸収されにくく、腸の中に水分を集めて便をやわらかくし、排便を促します。腸を直接刺激して動かす薬ではないため、刺激性の便秘薬と比べて腹痛が起こりにくいのが特徴です。

日本の便秘症の診療ガイドライン(2023)では、酸化マグネシウムなどの浸透圧性下剤の使用が強く推奨されています。

 

刺激性の便秘薬(コーラックなど)との違い

項目 酸化マグネシウム 刺激性(センノシド・ビサコジルなど)
働き 腸に水分を集めて便をやわらかくする 大腸を刺激して動かす
腹痛 起こりにくい 起こることがある
ガイドラインでの位置づけ 使用が強く推奨 必要なときに使う(頓用)
主な注意点 高マグネシウム血症、飲み合わせ 続けて使うと効きにくくなることがある、製品によって妊娠中は使えない

同じ「コーラック」の名前でも、コーラックMgは酸化マグネシウム、ほかのコーラックは刺激性の成分が中心と、成分が違います。購入時に成分名を確認しましょう。

 

👉 市販便秘薬の選び方・刺激性と非刺激性の違いはこちら

 

高マグネシウム血症に注意

⚠️ こんな症状が出たら、飲むのをやめて受診
吐き気、嘔吐、立ちくらみ、めまい、脈が遅くなる、皮膚が赤くなる、力が入りにくい、体がだるい、眠気が強い

PMDAの「酸化マグネシウム製剤 適正使用に関するお願い」では、長く飲んでいる人、腎臓の働きが弱い人、高齢者のほか、腎機能が正常な便秘症の人でも重くなった例が報告されています。早く気づいて対処すれば、大事に至ることはほとんどないとされています。

腎臓の病気がある方、高齢の方、ほかにマグネシウムを含むサプリや薬を使っている方は、使う前に医師・薬剤師に相談してください。

 

酸化マグネシウムの市販薬

市販の酸化マグネシウムの便秘薬には、次のような製品があります。いずれも少ない量から始め、便の様子を見ながら説明書の範囲で調整します。

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飲み合わせ(添付文書の併用注意)

  • 一部の抗菌薬(テトラサイクリン系・ニューキノロン系)、骨粗しょう症の薬(ビスホスホネート):その薬の吸収が下がるおそれ。同時に飲まない
  • 胃酸を抑える薬(H2ブロッカー・PPI):便をやわらかくする作用が弱まるおそれ
  • フェキソフェナジン(アレグラなど):吸収・排泄に影響。服用間隔をあけるなど注意
  • 大量の牛乳・カルシウム剤:ミルク・アルカリ症候群のおそれ

どのくらい間隔をあけるかは薬によって違います。ほかに薬を飲んでいる方は、購入前に薬剤師に相談してください。

 

👉 酸化マグネシウムの飲み方・飲み合わせ・副作用はこちら

 

受診を優先すべき症状

  • 血便・黒い便が出る
  • それまで普通だった便通が急に変わった、体重が減っている
  • 強い腹痛・発熱・嘔吐を伴う
  • 便秘薬を使っても良くならない

 

まとめ

  • 非刺激性の便秘薬の多くは酸化マグネシウム。便をやわらかくして排便を促す
  • サプリは栄養補給のための食品。便秘の改善目的で量を増やさない
  • 高マグネシウム血症は、腎機能が正常な便秘の人でも報告あり。初期症状に注意
  • 抗菌薬・骨粗しょう症の薬・胃酸を抑える薬などとの飲み合わせを確認

 

参照元

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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