【薬剤師監修】下痢止めの選び方|ロペラミドと正露丸の違い・使ってはいけない下痢・飲めない人

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  • ✔ 本記事は、各製品の添付文書・厚生労働省に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

 

📋 この記事の結論
✔ 市販の下痢止めには、ロペラミドを含むもの(ピタリットなど)と、生薬の木クレオソートを含むもの(正露丸など)がある。整腸剤は下痢止めとは別の薬
✔ 発熱をともなう下痢、血便・粘液便、激しい下痢は、下痢止めを使う前に相談。感染性の胃腸炎が疑われるときは使わない
✔ ロペラミドを含む下痢止めは15歳未満は服用できない。服用後の運転・飲酒も不可
✔ 下痢が止まったら服用をやめる。2〜3日(正露丸は5〜6日)で良くならなければ相談
✔ 下痢止めを使う・使わないにかかわらず、水分補給を優先

 

「大事な予定の前に下痢が止まらない」「正露丸とロペラミドの下痢止め、どちらがいい?」――下痢止めは身近な薬ですが、使ってはいけない下痢もあります。

この記事では、各製品の添付文書と厚生労働省の情報をもとに、市販の下痢止めの種類と選び方、使ってはいけないケースを整理します。

⚠️ 下痢止めを使わずに受診を

  • 便に血が混じる、黒い便が出る
  • 高い熱がある、強い腹痛が続く
  • 水分がとれない、おしっこが少ない
  • 同じものを食べた人も同じ症状がある
  • 海外から帰ってきたあとに下痢が続く

 

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市販の下痢止めの種類

種類 代表的な製品 主な成分 対象年齢
ロペラミドを含む下痢止め ピタリット(指定第2類) ロペラミド、ベルベリン、ビオヂアスターゼ、ビタミンB1・B2 15歳以上
木クレオソートを含む下痢止め 正露丸(第2類) 木クレオソート、アセンヤク末、オウバク末、カンゾウ末、チンピ末 5歳以上

出典:各製品の添付文書(2026年10月時点)

整腸剤(新ビオフェルミンSなど)は、下痢を止める薬ではなく、腸内環境を整えて便の状態を正常に近づける薬です。軽い下痢や軟便が続くときに使われます。

 

ロペラミドを含む下痢止め(ピタリット)

ピタリットの効能は、下痢、食べすぎ・飲みすぎ・寝冷えによる下痢、腹痛をともなう下痢、食あたり、水あたり、軟らかい便です。

  • 飲み方:15歳以上が1回2錠、1日2回。4時間以上あける。下痢が止まったら服用をやめる
  • してはいけないこと:胃腸鎮痛鎮痙薬と一緒に飲まない。服用後は車の運転などをしない(眠気が出ることがある)。服用前後はお酒を飲まない
  • 服用前に相談する人:発熱をともなう下痢・血便・粘液便が続く人、急性の激しい下痢や、腹痛・おなかの張り・吐き気などをともなう下痢の人、便秘を避けるべき肛門の病気がある人、妊娠中・授乳中の人、高齢者など
  • 2〜3日飲んでも良くならないとき:服用をやめて相談する

 

 

木クレオソートを含む下痢止め(正露丸)

正露丸の効能は、軟便、下痢、食あたり、水あたり、はき下し、くだり腹、消化不良による下痢、むし歯痛です。

  • 飲み方:15歳以上は1回3粒を1日3回、食後なるべく30分以内に。5歳から飲めて、年齢ごとに量が決まっている
  • 服用前に相談する人:発熱をともなう下痢・血便・粘液便が続く人、妊娠中・授乳中の人、高齢者、肝臓病・腎臓病の人など
  • 5〜6日飲んでも良くならないとき:服用をやめて相談する

 

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感染性の下痢に下痢止めを使わない理由

ノロウイルスなどによる感染性の胃腸炎について、厚生労働省は「止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましい」としています。

⚠️ こんな下痢には自己判断で下痢止めを使わない

  • 熱がある
  • 便に血や粘液が混じる
  • 吐き気・嘔吐、強い腹痛をともなう
  • 家族や一緒に食事をした人にも同じ症状がある

こうしたときは、水分補給をしながら受診を考えてください。

👉 胃腸炎のときの市販薬の考え方と家庭でのケアはこちら

 

下痢のときの水分補給

下痢が続くと、体の水分と塩分が失われます。下痢止めを使う・使わないにかかわらず、こまめに水分をとりましょう。経口補水液も選択肢です。

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子ども・高齢者・妊娠中の方

  • 子ども:ロペラミドを含む下痢止めは15歳未満は服用できません。子どもは脱水になりやすいので、下痢が続くときは小児科に相談してください
  • 高齢者:ピタリット・正露丸とも、服用前に相談することになっています
  • 妊娠中・授乳中:ピタリット・正露丸とも、服用前に相談することになっています

 

よくある質問

Q. 大事な予定の前に下痢止めを飲んでいい?

熱や血便などがない、食べすぎや寝冷えなどによる下痢なら、下痢止めは選択肢です。ただし、ロペラミドを含む下痢止めは服用後の運転ができません。車で移動する予定があるときは注意してください。

Q. 下痢止めと整腸剤は一緒に飲める?

製品によって注意点が違います。成分を確認して、薬剤師に相談してください。

Q. 下痢止めを飲んだら便秘になりました

下痢が止まったら服用をやめることになっています。便秘が続く、おなかが張って苦しいときは、服用をやめて相談してください。

👉 整腸剤の選び方はこちら

 

まとめ

  • 市販の下痢止めは、ロペラミドを含むもの(ピタリットなど)と木クレオソートを含むもの(正露丸など)がある
  • 発熱・血便・激しい下痢は、使う前に相談。感染性の胃腸炎が疑われるときは使わない
  • ロペラミドを含む下痢止めは15歳未満不可、服用後の運転・飲酒も不可
  • 下痢が止まったらやめる。2〜3日(正露丸は5〜6日)で良くならなければ相談
  • 水分補給を優先

 

参照元

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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