

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
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- ✔ 本記事は、公的データ・栄養学的知見に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
✔ マグネシウム不足で起こりやすい代表的な症状
✔ 「年のせい」と思われがちな不調とマグネシウムの関係
✔ 日本人の多くがマグネシウム不足に陥りやすい理由
✔ セルフチェックリスト
✔ 食事・サプリでの改善方法と摂りすぎの注意点
「最近よく足がつる」「なんだかイライラする」「疲れが抜けない」——こうした不調を「年齢のせい」「ストレスのせい」と片付けていませんか。
実は、マグネシウム不足が一因となっている可能性があります。ただし、不調の背景には他の疾患が隠れている場合もあるため注意が必要です。
マグネシウムは体内で300種類以上の酵素反応に関与する必須ミネラルで、神経・筋肉の働きやエネルギー代謝、骨の健康維持などに重要な役割を担っています。
不足するとこむら返りや筋肉のけいれんなどが生じやすくなるほか、不整脈・イライラ・不眠・便秘などとの関連も指摘されています。厚生労働省の「国民健康・栄養調査」等のデータによると、日本人は年代を問わずマグネシウムの推奨摂取量に達していない傾向がみられます。
マグネシウム不足で起こりやすい代表的な症状
【図①】マグネシウム不足で起こりやすい症状
| 症状 | マグネシウムとの関係 |
|---|---|
| こむら返り・筋肉のけいれん | 筋肉の興奮を抑える働きが弱まり、異常な収縮が起きやすくなる |
| 不整脈・動悸 | 心筋の電気的活動の維持に関与しており、重度の不足では不整脈のリスクが高まることがあります。 |
| イライラ・情緒不安定 | 神経伝達の調整に関わるため、精神的な不安定さにつながりやすい |
| 不眠・眠りが浅い | 神経の興奮を鎮める働きが弱まり、寝つき・睡眠の質に影響しやすい |
| 便秘 | 腸の動きを助け水分を集める作用があるため、不足すると便が硬くなりやすい |
| 頭痛・片頭痛 | 血管の収縮や神経伝達物質の制御に関与しており、特に片頭痛との関連性について研究が進められています。 |
| 肩こり・疲れが抜けない | 筋肉の収縮・弛緩やエネルギー産生に関わるため、不足すると疲労感や肩こりを感じやすくなる場合があります。 |
| まぶた・顔面のピクつき | 筋肉の微細な興奮が抑えられなくなることで起きやすい |
※図①:マグネシウム不足で起こりやすい症状(gran-clinic.jp作成・複数の医学的知見に基づく)
なぜ現代人はマグネシウム不足になりやすいのか
日本人の多くがマグネシウムの推奨摂取量を満たしていないというデータがあります。背景として以下が挙げられます:
- 加工食品・外食中心の食生活で野菜・海藻類の摂取量が減っている
- 精製された穀物(白米・白いパンなど)はマグネシウムが少ない
- 慢性的なストレスや生活習慣の乱れは、マグネシウムの消費を早めたり吸収を阻害したりする一因となります
- アルコールの摂取量が多いとマグネシウムの排出が増える
- 長時間の激しい運動や高温下での大量発汗に伴い、尿や汗とともに体外へ失われやすくなります。
マグネシウム不足のセルフチェック
【図②】マグネシウム不足セルフチェック
- □ 最近、足がつりやすい(特に夜間・運動後)
- □ 疲れが抜けにくい
- □ イライラしやすい・気持ちが落ち着かない
- □ 寝つきが悪い・眠りが浅い
- □ 便秘気味である
- □ 頭痛・片頭痛が起きやすい
- □ 肩こりがなかなか改善しない
- □ 野菜・海藻類・豆類をあまり食べない
- □ 外食・加工食品が多い
- □ アルコールをよく飲む
複数当てはまる場合はマグネシウム不足の可能性が考えられますが、他の疾患が原因の可能性もあるため、あくまで生活習慣見直しの目安としてご活用ください。ただし、これらの症状は他の原因でも起こりうるため、セルフチェックはあくまで目安です。
※図②:マグネシウム不足セルフチェックリスト(gran-clinic.jp作成)
**通常の血清マグネシウム検査だけでは、細胞内や骨に蓄えられた体内全体のマグネシウム量を正確に評価できない場合があります。**
体は血液中のマグネシウム濃度を一定に保とうとする仕組みがあるため、実際には不足していても採血の数値には表れにくいことがあります。
気になる症状が続く場合は、自己判断で放置せず医療機関に相談することをおすすめします。
マグネシウムを補う方法
食事から摂る
ほうれん草・小松菜などの青菜、海苔・昆布・わかめなどの海藻類、納豆などの大豆製品、ナッツ類、未精製の穀類(玄米など)にマグネシウムが多く含まれています。
👉 マグネシウムの多い食品ランキング|食べ物・飲み物・1日の摂取量を解説はこちら
サプリメント・便秘薬から摂る
食事で補いきれない場合は、医師や薬剤師に相談の上でサプリメントや適した製剤を選択する方法もあります。なお、便秘薬(酸化マグネシウム製剤)は治療目的で使用されるものであり、自己判断で「栄養補給目的」として常用することは推奨されません。
👉 マグネシウムと便秘薬の関係|同じ成分?コーラックとの違いを解説はこちら
酸化マグネシウムE便秘薬
3Aマグネシア
マグネシウムの摂りすぎにも注意
👉 マグネシウムの取りすぎで下痢・吐き気?副作用とその対処法を解説はこちら
受診を優先すべき症状
以下のいずれかに当てはまる場合はセルフケアでの対処より医療機関を受診してください:
- 動悸や不整脈、胸の痛み、強い息苦しさなどを感じる場合
- けいれんが頻繁に起きる・強い
- 症状が生活に大きな支障をきたしている
- 腎臓病など基礎疾患がある
まとめ|マグネシウム不足のサインを見逃さない
- こむら返りや不眠などはマグネシウム不足の一因となり得ますが、背景に別の病気が隠れている可能性もあるため、不調が続く場合は医療機関を受診しましょう。
- 「年のせい」「ストレスのせい」と思われがちな不調にも関わっていることがある
- 日本人の多くが推奨摂取量を満たしていないとされる
- 血液検査だけでは不足が分かりにくいため、セルフチェックと生活習慣の見直しが有効
- 食事・サプリ・便秘薬で補えるが、摂りすぎには注意が必要
【重要:免責事項とお願い】
この記事は認定薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)








