

【監修・運営責任者】 現役 管理薬剤師 兼 運営マネージャー
- ✅ 監修・運営責任者:佐藤(管理薬剤師・現場経験15年以上)
- ✅ 専門資格:研修認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師
- ✔ 15年以上にわたり、累計10万枚以上の処方箋を扱った豊富な臨床経験。
- ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
- ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
- ✔ 本記事は、診療ガイドライン・添付文書に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。
✔ 市販の便秘薬は、酸化マグネシウムなどの非刺激性(浸透圧性)と、センノシド・ビサコジルなどの刺激性に分けられる
✔ 日本の便秘症の診療ガイドライン(2023)では、浸透圧性下剤が強く推奨され、刺激性下剤は必要なときだけ使う(頓用)位置づけ
✔ 酸化マグネシウムは、腎臓の働きが弱い方・高齢者は高マグネシウム血症に注意。飲み合わせにも注意が必要
✔ 血便・黒い便、急な便通の変化、体重減少、強い腹痛があるときは受診を優先
「便秘薬を飲むとおなかが痛くなる」「毎日飲まないと出なくなってきた」――そんな相談を薬局でよく受けます。
この記事では、便通異常症の診療ガイドラインと添付文書をもとに、市販の便秘薬の種類と違い、選び方、飲み合わせ、受診すべきサインを整理します。
⚠️ 便秘薬より受診を優先したい症状
- 血便、黒い便(タール便)が出る
- それまで普通だった便通が、急に変わった
- 体重が急に減っている
- 強い腹痛、発熱、吐き気・嘔吐を伴う、おならも出ない
- 市販薬を使っても良くならない
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便秘薬の種類と違い
| 種類 | 主な成分 | 特徴 |
|---|---|---|
| 非刺激性(浸透圧性) | 酸化マグネシウム など | 腸に水分を集めて便をやわらかくする。腹痛が起こりにくい |
| 刺激性(アントラキノン系) | センノシド、センナ、ダイオウ など | 大腸を刺激して動かす。効き目を感じやすいが、腹痛が出ることがある |
| 刺激性(ジフェニルメタン系) | ビサコジル、ピコスルファートナトリウム など | 大腸を刺激して排便を促す |
| 膨張性 | プランタゴ・オバタ種皮 など | 水分を吸って便のかさを増やす。十分な水分が必要 |
ガイドラインでの位置づけ
日本消化管学会の「便通異常症診療ガイドライン2023─慢性便秘症」では、生活習慣の見直しをしたうえで、浸透圧性下剤(酸化マグネシウムなど)の使用が強く推奨されています。刺激性下剤は、毎日続けて使うのではなく、必要なときに使う(オンデマンド)薬とされています。
刺激性下剤を続けて使うと効きにくくなることがあります。毎日頼らないと出ない状態が続く場合は、医療機関で相談してください。
自分に合った便秘薬の選び方
| こんなとき | 選び方の目安 |
|---|---|
| 便秘がちで、便が硬い | 酸化マグネシウムなどの非刺激性 |
| たまにの便秘を今すぐ解消したい | 刺激性を頓用で(連用しない) |
| 腎臓の病気がある・高齢 | 酸化マグネシウムは購入前に医師・薬剤師に相談 |
| 妊娠中 | 自己判断で使わず、産婦人科に相談 |
| 子ども | 対象年齢の製品を選び、続く場合は小児科へ |
たとえば市販の「酸化マグネシウムE便秘薬」は、5歳以上から年齢に合わせた量で使えます。刺激性の便秘薬は、製品によって妊娠中は使えないものや、相談が必要なものがあります。説明書を確認してください。
👉 酸化マグネシウムの飲み方・飲み合わせ・副作用はこちら
👉 妊娠中に飲める市販薬(便秘を含む)はこちら
酸化マグネシウムの注意点
高マグネシウム血症
腎臓の働きが弱い方や高齢の方が長く飲むと、血液中のマグネシウムが多くなりすぎることがあります(高マグネシウム血症)。吐き気、だるさ、ふらつき、脈が遅くなるなどの症状が出たら、飲むのをやめて受診してください。
飲み合わせ(添付文書の併用注意)
| 一緒に飲む薬・飲み物 | 起こりうること |
|---|---|
| 胃酸を抑える薬(H2ブロッカー・PPI) | 便をやわらかくする作用が弱まるおそれ |
| フェキソフェナジン(アレグラなど) | 薬の吸収・排泄に影響。服用間隔をあけるなど注意 |
| 一部の抗菌薬(テトラサイクリン系・ニューキノロン系)、骨粗しょう症の薬(ビスホスホネート) | その薬の吸収が下がるおそれ。同時に飲まない |
| 大量の牛乳・カルシウム剤 | ミルク・アルカリ症候群(高カルシウム血症など)のおそれ |
出典:酸化マグネシウム製剤の添付文書
市販のガスター10は、ほかの胃腸薬と一緒に飲めないことになっています。便秘薬と一緒に使いたい場合も、購入前に薬剤師に相談してください。
👉 マグネシウムと便秘薬の関係・コーラックとの違いはこちら
便秘薬を使うときの注意
- 刺激性の便秘薬を何種類も重ねて使わない(激しい腹痛や下痢の原因に)
- 決められた量から始め、効きすぎたら減らすなど説明書の指示に従う
- 水分・食物繊維・運動など、生活習慣の見直しもあわせて
まとめ
- 便秘薬は非刺激性(酸化マグネシウムなど)と刺激性(センノシド・ビサコジルなど)に分けられる
- ガイドラインでは浸透圧性下剤が強く推奨、刺激性は必要なときに使う位置づけ
- 酸化マグネシウムは腎臓の病気・高齢の方は高マグネシウム血症に注意。飲み合わせも確認
- 血便・黒い便、急な便通の変化、体重減少、強い腹痛があるときは受診を
参照元
【重要:免責事項とお願い】
この記事は薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。
特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。
個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)








