【薬剤師監修】サプリメントと処方薬を飲む時間は何時間あける?飲み合わせNG例を紹介!

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【記事監修】 現役薬剤師(現場経験15年以上)

  • ✅ 監修者:当サイト提携薬剤師
  • ✅ 専門資格:認定薬剤師、認定実務実習指導薬剤師
  • ✔ 15年以上にわたり、累計10万枚以上の処方箋を扱った豊富な臨床経験。
  • ✔ 大学病院門前薬局での高度な専門処方(がん治療・難病薬)対応実績あり。
  • ✔ 地域薬局・ドラッグストアでの一般の方への服薬指導・健康相談実績多数。
  • ✔ 本記事は、公的データ(厚生労働省等)に基づき、監修者が内容の正確性と安全性を確認しています。

サプリメントを日常的に取り入れている方が増えていますが、病院で処方されたお薬と一緒に飲む場合、タイミングや組み合わせに気をつける必要があります。

成分同士が体の中で影響し合ってしまう可能性があるためです。

この記事では、厚生労働省や消費者庁の公的情報をもとに、安全な飲み方の目安をお伝えします。

一般的な目安として、相互作用が報告されている成分を含むサプリメントと処方薬の場合は、2時間以上の間隔を空けることが一つの目安とされています。

ただし、薬の種類やサプリの成分によっては、さらに長い時間が必要な場合もあります。

まずはその理由から見ていきましょう。

 

なぜサプリと薬は時間をあける必要がある?厚生労働省・消費者庁の公式見解

サプリメントは食品として分類されますが、体内では成分によっては医薬品と同じ吸収・代謝経路を通るものもあります。

そのため、両方を同時に摂取すると、予期せぬ影響が出る可能性が指摘されています。

 

健康食品と医薬品を併用すると、医薬品の効果が強まったり、弱まったりすることがあります。

また、思わぬ副作用が現れることもあります。

併用する場合は、必ず医師や薬剤師に相談してください。

出典:厚生労働省「健康食品」

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/hokenkinou/index.html

 

厚生労働省のホームページでは、このように併用の注意が呼びかけられています。

サプリメントに含まれるミネラルやハーブ成分が、お薬の吸収を妨げたり、分解を早めたりするメカニズムが背景にあります。

 

Q&A形式で疑問を解消!【現場の薬剤師からのアドバイス】

Q.2時間空ければどんなサプリも大丈夫ですか?

A.いいえ、2時間はあくまで目安です。

実際に調剤室で、「サプリを飲んでいたせいで薬の効果が出なかった」と医師から連絡が来ることがあります。

お薬手帳にサプリも書いて持ってきてくださると、一番安心ですよ。

 

要注意!サプリと薬の飲み合わせNG例|併用で効果が下がる代表ケース

サプリメントの成分によって、お薬への影響の度合いが異なります。

以下に、代表的な組み合わせNG例を挙げます。

これらは、吸収段階や代謝段階で問題が生じやすいものです。

 

1. ミネラルサプリ(カルシウム・鉄・マグネシウム)×抗生物質

ニューキノロン系やテトラサイクリン系抗生物質は、ミネラルと胃の中で結合(キレート形成)し、薬の吸収率が大幅に低下します。

その結果、感染症の治療が十分に進まない可能性があります。

抗生物質を服用中の方は、ミネラルサプリを同日でも別の時間帯にずらす工夫が必要です。

 

2. セント・ジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)×多くの処方薬

このハーブは、肝臓の代謝酵素(CYP3A4)を強く誘導します。

酵素とは、体の中でお薬を分解する「働き手」のようなものです。

これが活性化されると、一部の重要な処方薬(ワーファリン、避妊薬、免疫抑制薬など)の血中濃度が低下し、効果が十分に得られなくなることがあります。

 

3. ビタミンK豊富なサプリ(納豆・青汁・クロレラ)×ワーファリン

ワーファリンは血液を固まりにくくする作用がありますが、ビタミンKはこれと逆の「血液凝固促進」作用を持ちます。

毎日の摂取量が変動すると、薬の調整が難しくなり、出血や血栓のリスクが高まる可能性があります。

 

Q&A形式で疑問を解消!【現場の薬剤師からのアドバイス】

Q.青汁や納豆サプリは本当に影響しますか?

A.はい、大きな影響が出やすい組み合わせです。

ワーファリン服用中の方で「健康のために青汁を始めたらPT-INR値が急に変わった」という事例を何度も見てきました。

ビタミンKの量が日によって違うため、薬の効果が安定しません。

天然由来だからと安心せず、服用中は控えるか、医師に伝えてください。

代替としてビタミンKが少ない緑黄色野菜を選ぶのも一手です。

 

サプリと薬で起こる相互作用の仕組み|吸収・代謝への影響をやさしく解説

サプリとお薬の影響は、主に2つの段階で生じます。

理解しておくと、なぜ時間間隔が大事かが実感できます。

 

①吸収段階での影響(胃・腸での物理的干渉)

胃の中でミネラルと抗生物質がくっつくと、「キレート」という大きな塊になります。

この塊は腸壁を通過しにくく、薬の体内進入量が減ってしまいます。

2時間空けることで、胃の中で成分同士が重なる可能性を下げることが目的です。

 

②代謝段階での影響(肝臓での酵素競合)

肝臓にはお薬を分解する酵素(CYPなど)がたくさんあります。

セント・ジョーンズワートはこの酵素を「増産」させてしまい、他の薬が早く分解されてしまいます。

一方、グレープフルーツジュースなどは酵素を「抑制」して薬の濃度を上げ、副作用が出やすくなります。

 

サプリと薬の併用で現れる副作用サイン|受診すべき症状と早期対処法

サプリを飲み始めてから体調に変化を感じたら、併用が原因の可能性を疑いましょう。

以下は注意すべき症状例です。

  • 持続する腹痛・下痢・吐き気(相互作用や体質に合わない可能性のサイン)
  • 皮膚の発疹・かゆみ(アレルギー反応の可能性)
  • 異常な眠気・めまい(薬濃度変化)
  • 尿の色が濃い・黄疸(肝機能への影響)
  • 出血が止まりにくい・あざができやすい(血液凝固異常)

 

【薬剤師からのお願い】

新しいサプリを始めて「なんだか調子が変だな」と感じたら、すぐに服用を止めてください。

『もったいないから』と続ける方が一番危険です。

メモに「いつから・何を・どのくらい飲んだか」を書いて、かかりつけの薬剤師か医師に相談を。

24時間対応の薬局相談窓口もありますよ。

一人で抱え込まないでくださいね。

 

薬剤師が解説|サプリを安全に続けるための実践ポイント

サプリメントは栄養補給や体調管理に役立ちますが、正しい使い方が鍵です。

以下を実践してください。

 

①お薬手帳にサプリも必ず記録

処方薬だけでなく、サプリの商品名・摂取量・開始日を記載。

次回の診察で医師に見せると、相互作用を未然に防げます。

 

②信頼できる製品を選ぶ

機能性表示食品や特定保健用食品は一定の審査を受けていますが、薬併用安全性は別。

パッケージの「医薬品との併用時は医師・薬剤師に相談」との記載を確認しましょう。

 

③ お薬カレンダーを使って飲み忘れ・重複を防ぐ

薬とサプリを正しく併用する上で、最も多い失敗が「つい同時に飲んでしまうこと」や「飲み忘れ」です。

特に「薬を飲んでから2時間あけてサプリを飲む」といったスケジュール管理は、頭の中だけでは意外と難しいもの。

そこで役立つのが、物理的に仕分けができるお薬カレンダーです。

  • メリット1: 「朝の薬」と「昼のサプリ」をあらかじめ分けてセットできる。

  • メリット2: 飲み忘れが一目でわかるため、飲みすぎによる副作用も防げる。

  • メリット3: ご本人だけでなく、ご家族や介護者の方も管理状況を把握しやすい。

「うっかり」を防ぐ仕組み作りをすることが、安全なサプリ活用の第一歩です。

Q&A形式で疑問を解消!【現場の薬剤師からのアドバイス】

Q.サプリを飲む順番は決まっていますか?

A.一律の正解はありません。

サプリや処方薬の種類によって、適切な順番やタイミングは変わります。

一般的な目安としては、処方薬を優先し、サプリは時間をあけて後からが安全です。

特に抗生物質とミネラル(鉄・カルシウムなど)は、吸収を妨げるため必ず時間をずらしてください。

服用スケジュールは、医師・薬剤師の指示を最優先にし、お薬手帳にサプリも記載して相談するのが最も確実です。

実際の現場でも、「順番を自己判断して効果が弱まった」ケースを何度も経験しています。

 

【まとめ】サプリと薬の飲み合わせ|今日からできる安全な行動リスト

  • サプリメントは食品だが、体内では処方薬と相互作用を起こす可能性があり、基本的に服用時間は2時間以上あけるのが目安。
  • ミネラルサプリ×抗生物質、セント・ジョーンズワート×処方薬、ビタミンK×ワーファリンは特に注意が必要な飲み合わせ。
  • 相互作用は吸収段階や肝臓での代謝段階で起こり、薬の効果低下や副作用リスクを高めることがある。
  • 体調変化を感じた場合はサプリの服用を中止し、自己判断せず医師・薬剤師に相談することが重要。
  • お薬手帳にサプリも記録し、服用タイミングを管理しながら専門家と相談して安全に活用しよう。

 


【重要:免責事項とお願い】

この記事は認定薬剤師である監修者の知見に基づき、一般的な情報提供を目的として作成されています。

特定の症状や疾患の診断・治療を意図したものではありません。

個別の健康状態、薬剤の増量・減量、治療法については、必ず服用されている薬の主治医または薬剤師にご相談ください。
(※特に処方薬に関するアドバイスは、必ずお薬をもらった調剤薬局の薬剤師にご確認ください。)

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